「灯台下暗し」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「灯台下暗し(とうだいもとくらし)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「灯台下暗し」をざっくり言うと……

読み方灯台下暗し(とうだいもとくらし)
意味自分の身近なことは、かえって気付きにくいということ
由来灯台は、遠くは照らすが、真下は影で暗いことから
類義語傍目八目、近くて見えぬは睫、足下の鳥は逃げるなど
英語訳The darkest place is under the candlestick.(蝋燭台の下が最も暗い。)

「灯台下暗し」の意味をスッキリ理解!

灯台下暗し(とうだいもとくらし):自分のすぐそばのことにはかえって気付きにくいという意味

「灯台下暗し」の意味を詳しく

「灯台下暗し」とは、身近な状況はかえって気付きにくいことを表す言葉です。

忘れ物がすぐ身近な場所にあったり、近い場所に思わぬ発見をした時などに使われます。

ここで注意すべきことは、「灯台元暗し」では誤りだということです。

以下に述べる由来も参照し、「灯台下暗し」と正しく表記しましょう。

「灯台下暗し」の使い方

ことわざ「灯台下暗し」の使い方は以下の通りです。

  1. スマホを家に忘れたと思い戻ったが、ポケットにあった。まさに灯台下暗しだ。
  2. 灯台下暗しで、最寄り駅のお店に、ずっと遠くまで探し回っていた物があった。

「灯台下暗し」の由来

よく勘違いされることですが、このことわざの灯台は、岬や防波堤などに立つ灯台ではなく、蝋燭(ろうそく)を立てる燭台(しょくだい)を示します。

遡るは江戸時代、井原西鶴(いはらさいかく)の『世間胸算用(せけんむねさんよう)』に「灯台もと暗し」という言葉が使われています。

 

当時は、部屋を照らす燭台のことを灯台と呼んでいました。

そして、その燭台は、遠くを照らしても、真下は照らさず影になって暗いことから、ことわざ「灯台下暗し」が成立しました。

岬などに立っている灯台と、蝋燭台では、規模が大きく異なりますが、どちらで解釈してもことわざの意味上は問題ありません。

「灯台下暗し」の類義語

灯台下暗しには以下のような類義語があります。

  • 傍目八目(おかめはちもく):第三者は当事者よりも物事をよく見極めること例え。
  • 近くて見えぬは睫(まつげ):自分のまつげは自分で見えないように、身近なことは案外気づかなことの例え。
  • 足下の鳥は逃げる:手近なことに手抜かりがあること例え。

「灯台下暗し」の英語訳

灯台下暗しを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • The darkest place is under the candlestick.
    (蝋燭台の下が最も暗い。)

まとめ

以上、この記事では「灯台下暗し」について解説しました。

読み方灯台下暗し(とうだいもとくらし)
意味自分の身近なことは、かえって気付きにくいということ
由来灯台は、遠くは照らすが、真下は影で暗いことから
類義語傍目八目、近くて見えぬは睫、足下の鳥は逃げるなど
英語訳The darkest place is under the candlestick.(蝋燭台の下が最も暗い。)

何か探し物をしている時に、意外に近くにあった、なんてことはよくありますよね。

身近な場所だからといって侮らず、注意深く行動することを心がけましょう。