「念には念を入れよ」の意味とは?使い方から英語や対義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「念には念を入れよ」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「念には念を入れよ」をざっくり言うと……

読み方念には念を入れよ(ねんにはねんをいれよ)
意味極めて慎重に物事を進めよという意味
由来何事も慎重に取り組むべきだという教訓がそのままことわざになったとされている
類義語石橋を叩いて渡る、転ばぬ先の杖、三遍回って煙草にしょなど
対義語一か八か、彩ずる仏の鼻を欠く、分別過ぐれば愚に返るなど
英語訳Look before you leap.(跳ぶ前に見よ)

「念には念を入れよ」の意味をスッキリ理解!

念には念を入れよ:極めて慎重に物事を進めよという意味

「念には念を入れよ」の意味を詳しく

「念には念を入れよ」は、極めて慎重に物事を進めよという意味のことわざです。

どんなに注意を払っても、抜けはあるものだから、慎重に物事を進めるべきだということです。

「念には念を入れよ」の使い方

  1. 後戻りはできないから念には念を入れよ
  2. 模試会場に子供が一人で行くことはできると思うが、念には念を入れ、親も同伴した。

「念には念を入れよ」の由来

念とは、常に心の中を行ったり来たりしている思いのことで、仏教において非常に重視されています。

また、「念」という漢字そのものに「注意する」という意味が込められています。

慎重に物事を進めるべきだという教訓が、そのままことわざになったとされています。

「念には念を入れよ」の類義語

念には念を入れよには以下のような類義語があります。

  • 石橋を叩いて渡る:用心深く物事を進めることのたとえ
  • 転ばぬ先の杖:失敗しないように前もって準備するということ
  • 三遍(さんべん)回って煙草(たばこ)にしょ:休むことを急がず、抜けが無いようにしようという意味
  • 浅い川も深く渡れ:物事の大きさに関係なく、なんでも慎重に行うべきだということ
  • 濡れぬ先の傘:雨に濡れる前に傘をさすことで、失敗しないように手回し良く準備するということ

「念には念を入れよ」の対義語

念には念を入れよには以下のような対義語があります。

  • 一か八か:結果はどうなろうと、運を天に任せてやってみるということ
  • 彩ずる仏の鼻を欠く:念を入れすぎて、かえって大事な部分を壊してしまうことのたとえ
  • 分別過ぐれば愚に返る:あまり深く考えすぎるとかえってつまらないことを考え失敗してしまうということ
  • 薬も過ぎれば毒となる:病気に効く薬も、飲みすぎるとかえって悪い影響を与えるということ
  • 念者の不念:念を入れて行動しても、不注意なことをすることがあるということ

「念には念を入れよ」の英語訳

念には念を入れよを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Look before you leap.
    (跳ぶ前に見よ)
  • Second thoughts are best.
    (二番目の考えが最も良い)

まとめ

以上、この記事では「念には念を入れよ」について解説しました。

読み方念には念を入れよ(ねんにはねんをいれよ)
意味極めて慎重に物事を進めよという意味
由来何事も慎重に取り組むべきだという教訓がそのままことわざになったとされている
類義語石橋を叩いて渡る、転ばぬ先の杖、三遍回って煙草にしょなど
対義語一か八か、彩ずる仏の鼻を欠く、分別過ぐれば愚に返るなど
英語訳Look before you leap.(跳ぶ前に見よ)

どんなことも、準備をしすぎて悪いことはありません。何事も念には念を入れたいですね。