2ch用語「情弱」の意味とは?特徴から反対語や英語まで解説

言葉

情弱とは「情報を得る能力が低い人」という意味です。

ネット掲示板などで、議論が白熱している際に情弱という言葉を目にすることがありますよね。

なんとなく意味を知っていても、使い方や類義語については知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、情弱の意味だけでなく、使い方や類義語について分かりやすく解説しています。

☆「情弱」をざっくり言うと……

読み方情弱(じょうじゃく)
意味情報を得る能力が低い人
由来ネット掲示板での使用から
類義語情報難民
情報リテラシーが低い
ネットリテラシーが低い など
対義語情強
英語訳be inept at using the Internet to access information(情報を得る能力が低い)

「情弱」の意味

情弱じょうじゃく

情報弱者

情弱とは、「情報を得る能力が低い人」という意味の言葉です。

たとえば、「通信インフラが整っていない地域に住んでいる」「スマホやパソコンなど持っていない」などの特徴があります。

一方で、ネット用語としては、相手の間違いを非難し見下す際に使用されることがほとんどです。

こうした場合、「流行の話題を知らない」「相手の勘違い」「一般常識を知らない」など、対象は多岐にわたります。

ネガティブな意味のため使用には注意
ネガティブな意味を含んだ言葉であるため、使用する際は注意しましょう。

「メンタル情弱」について

「メンタル情弱」とは、「メンタルが弱い」「気が弱い」という意味です。

情弱とは本来「情報を得る能力が低い人」のことであるため、こうした使い方は誤用だと言えます。

しかし、最近ではTwitterなどを中心に、「メンタル情弱」という言い回しで使用頻度が高まってきています。

情弱の「情」という漢字から、「感情が弱い人」という意味で解釈されるようになったとする説や、「惰弱」「脆弱」と混同して使われるようになったという説が有力です。

「情弱君」について

「情弱君」とは、「メンタルが弱い人」という意味の言葉です。

情弱の「情」から、「感情が弱い」と解釈されるようになり、「メンタルが弱い人」という意味になったと考えられています。

罵倒や軽蔑のニュアンスが含まれているため、使用する際には注意が必要です。

「情弱」の使い方

情弱は以下のような場面で使用されます。

  1. 相手との間に情報格差がある場合
  2. 相手の無知をバカにする場合
それぞれについて詳しく見てみましょう。

①相手との間に情報格差がある場合

インターネットが普及した現在でも、人によって情報格差が発生する場合があります。

そうした場合に、情報を持っている人が持っていない人に対して、情弱と言う場合があります。

例文
基本知識の無い情弱と話すのは、非常に疲れる。

②相手の無知をバカにする場合

相手の無知をバカにする使い方は、ネット掲示板などを中心に使用されます。

相手を言い負かした際や、罵倒する際によく使用されます。

例文
  1. こんな簡単なことは常識だけど、ひょっとして情弱?
  2. こんなことも知らないとか、とんだ情弱だねww

「情弱」の由来

「情弱」は「情報弱者」を略した言葉です。

もともとは、ITなどの通信インフラが整っていないため、情報にアクセスできない人を指す言葉でした。

しかしその後、2ちゃんねる(現 5ちゃんねる)などを中心に罵倒の意味で使用されるようになりました。

現在では、相手を言い負かした際に、「情弱じゃんww」などと軽蔑や罵る意味合いで使われています。

「情弱」の類義語

情弱には以下のような類義語があります。

  • 情報難民
    情報を無作為に受け入れる人
  • 情報リテラシーが低い
    情報を精査する能力が低いこと
  • ネットリテラシーが低い
    ネット上の情報を精査する能力が低いこと
  • 厨房
    幼稚な発言をする人、誇張や自慢をする人
  • DQN(ドキュン)
    不良、品性や知性に欠ける人
それぞれについて詳しく見てみましょう。

「情報難民」の意味

「情報難民」とは、神戸女学院大学名誉教授・内田樹による造語です。

もともとは、新聞・雑誌・テレビ・ラジオといったマスメディアが発信する情報に批判的・懐疑的な立場を取る一方で、インターネット上の情報は盲信的に受け入れる人を指す言葉でした。

しかし、最近では「情報を無作為に受け入れる人」という意味で使用されるようになってきています。

「情報リテラシーが低い」の意味

「情報リテラシー」とは、必要な情報を効果的・効率的に検索・精査・活用する能力のことを言います。

「情報リテラシーが低い」とは、こうした能力が不足していることを指しています。

「ネットリテラシーが低い」の意味

「ネットリテラシー」とは、インターネットの情報や事象を正しく理解し、それを適切に判断、運用できる能力のことです。

そのため、「ネットリテラシーが低い」とは、インターネットへの知識や応用力が不足していることを指します。

「厨房」の意味

ネットスラングとしての「厨房」は、「ネット上で自分を誇張したり自慢したりするようなユーザー」という意味です。

中学生を指す「中坊」という言葉が隠語となり、「厨房」と表記されるようになりました。

「厨房」は、「相手をバカにする」という意味で、情弱の類義語であると言えます。

「DQN」の意味

「DQN」は「一般的な常識では考えられないような発言や行動を起こす人」という意味です。

また「DQN」は、「ドキュン」や「ドキュソ」、「ディーキューエヌ」などの読み方があります。

「DQN」の由来
平成初期にテレビ朝日で放送されていた「目撃!ドキュン」という番組が由来だとされています。

この番組では、常識知らずな人を紹介していました。

その後、ネット上で「目撃!ドキュンに出演してそうな非常識な人」という意味で使用されるようになりました。

「DQN」は、「相手をバカにする」という意味で、情弱の類義語であると言えます。

「情弱」の対義語

情弱には以下のような対義語があります。

  • 情強(じょうきょう)
    情報通信を使いこなし、情報を活用できる人
情強は、「じょうきょう」と読みます。

「情弱」とは反対に、「情報通信のインフラなどを使って、手に入れた情報を活用できる人」という意味の言葉です。

ちなみに、「じょうごわ」と読む場合は以下のように注意が必要です。

「情強(じょうごわ)」と読む場合
「情強(じょうごわ)」は、「意地っ張り」という意味の言葉です。

こちらはネット用語ではなく、国語辞典にも載っている使い方であるため、フォーマルな場面でこの単語を見かけたら意味をまず考えた方がいいでしょう。

「情弱」の英語訳


情弱を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • be inept at using the Internet to access information
    (情報を得る能力が低い)
  • be with limited access to information
    (情報にアクセスするインフラが不十分である)
情弱を意味する名詞の英単語はありません。

そのため、情弱を表現したい場合、 “be inept at using the Internet to access information” “be with limited access to information” などのフレーズで表現しましょう。

「情弱」のまとめ

以上、この記事では情弱について解説しました。

読み方情弱(じょうじゃく)
意味情報を得る能力が低い人
由来ネット掲示板での使用から
類義語情報難民
情報リテラシーが低い
ネットリテラシーが低い など
対義語情強
英語訳be inept at using the Internet to access information(情報を得る能力が低い)

情弱は、ネット上と日常会話での使い方に違いのある言葉です。

しかし、どちらの場合もネガティブな意味を含んでいるため、注意して使用するようにしましょう。