「存外」の意味とは?読み方は?使い方から類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「存外(ぞんがい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「存外」をざっくり言うと……

読み方存外(ぞんがい)
意味物事の程度や様子が、思っていたのと異なること
類義語意外、案外
英語訳unexpectedly(存外)

「存外」の意味をスッキリ理解!

存外(ぞんがい):物事の程度や様子が、思っていたのと異なること

「存外」の意味を詳しく


存外とは、物事の程度や様子が、思っていたのと異なることを意味する熟語です。

読み方は、「そんがい」ではなく、「ぞんがい」です。注意しましょう。

古典などでは、「失礼な態度や振る舞い」といった意味で「存外」が用いられますが、現代でそのような意味で使われることはほとんどありません。

「存外」の「存」は、「思う」「考える」という意味を持ちます。そして「外」は、「物事が一定の枠や範囲からはずれること」を意味します。

「存外」「案外」「意外」の違い

「存外」「案外」「意外」は、どれも「予想と違っていること」を表しますが、ニュアンスや用法に違いがあります。

「存外」は、主にビジネスシーンなどの改まった場や小説などで使われます。話し言葉としてはあまり用いられません。

一方、「案外」や「意外」は、話し言葉として多く使われる表現です。ただ、「意外」は、予想と大きく食い違っていることを指し、思いがけない結果に対する驚きを含んでいます。

 

また、「存外」「案外」は、「存外(案外)寒い」などのように活用語尾を省略して用いられることが多いです。一方で、「意外」は、「意外に寒い」というように活用語尾をつけて用いられる表現です。

場面に応じて、上記 3つの表現を使い分けましょう。

「存外」の使い方

  1. 今月発売された小説は、存外の売り上げを出すことができた。
  2. 今年の冬は、存外な寒さが続いている。
  3. その言葉は、私にとって存外だった。
①と②は、「存外の」「存外な」という形容詞として、「存外」が使われています。そして③では、「存外だ」という形容動詞として「存外」が使われています。

「存外」の類義語

「存外」には以下のような類義語があります。

  • 意外:考えていたことと非常に違うさま
  • 案外:予想と食い違うさま

「存外」の英語訳

「存外」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • surprising
    (存外な)
  • unexpectedly
    (存外に)

まとめ

以上、この記事では「存外」について解説しました。

読み方存外(ぞんがい)
意味物事の程度や様子が、思っていたのと異なること
類義語意外、案外
英語訳unexpectedly(存外)

「存外」は、小説やビジネスシーンなどで用いられる改まった表現です。

誰かが「存外」という言葉を使った時に、意味を知らないと恥をかくかもしれません。この機会に、「存外」の意味をしっかり学んでおきましょう。

生きていく上で、「存外」な出来事はたくさん起こります。その都度(つど)、それに適応できる力を身につけたいですね。