「事業内容」の意味とは?読み方は?英語や類語までわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「事業内容(じぎょうないよう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「事業内容」をざっくり言うと……

読み方事業内容(じぎょうないよう)
意味企業や組織が行っている仕事の内容
類義語仕事内容、業務内容、職務内容など
英語訳business details(仕事の詳細、事業内容)

「事業内容」の意味をスッキリ理解!

事業内容(じぎょうないよう):企業や組織が行っている仕事の内容

「事業内容」の意味を詳しく


「事業内容」には、以下のように2つの意味があります。

  1. 会社が行っている仕事
  2. 会社紹介や職務経歴書で使われるもの
①の意味がメインの意味です。「事業」とは会社が行っている仕事のことであり、「事業内容」は「会社が営む仕事の内容」という意味になります。

また、②のように「事業内容」には「外部にPRする会社の取り組み」「ある人が職務経歴書に記載する、務めていた会社の説明」という意味があります。

各業種の事業内容について、いくつか紹介します。

商社の事業内容


商社の事業内容は、商品を仕入れ、流通させる卸売の仕事です。メインの仕事は、卸売ですが、企業によっては商品の開発や生産、その品質管理、さらに海外展開も事業に含まれることは理解しておきましょう。

国内外問わず、さまざまな商品を流通させる「総合商社」という業界もあり、企業によって事業内容も大きく異なります。

銀行の事業内容


銀行の事業内容は、お金の融資や銀行サービスの提供することです。銀行で利用できるサービス全般を事業内容として紹介している企業も多いです。

銀行によっては不動産や証券、保険などさまざまな金融商品を取り扱っています。

公務員の事業内容


公務員の事業内容は、公共の福祉の実現を目的とし、それを達成するための活動やサービスの提供などです。

国家公務員のように、国全体の公務に携わる職員もいれば、市役所職員のように特定の地域の公務に携わる職員もいます。

病院の事業内容


病院の事業内容は、医療サービスの提供です。

病院によって、診療科の数や行える治療が異なるなど業務内容の違いはありますが、「医療サービスの提供」するという事業内容に変わりはありません。

「事業内容」の使い方

例文
  1. A社の企業紹介ページには、事業内容が事細かに記載されている。
  2. 事業内容にCSR活動を記載することは、自社のPR効果が大きい。
  3. 転職の際に、職務経歴書に事業内容について記入した。
①②の例文のように「事業内容」を記載する場合には、以下のポイントに注意しましょう。
  • 会社の定款(ていかん)を反映させる
  • 事業の目的について
  • 事業のPRポイントは何か
  • 企業の組織図はどうなっているか
  • どのような設備を用いて事業を行っているか

 

一方で、③の例文のように職務経歴書を記入する場合は、上記のように詳細に記載する必要はありません。職務経歴書は面接などで用いられるため、相手に分かりやすいよう端的に記載するのが無難です。

職務経歴書は職歴を記すため、正社員として就職した履歴のみを記載するのが一般的です。しかし、たまにアルバイト経験・職歴の記載を求めることもあります。こうした場合、以下のように記載しましょう。

■職歴
令和〇年〇月 株式会社〇〇入社
フルタイムアルバイトとして勤務
(業務内容)□□(店舗名)での販売業務
レジ、接客をはじめとした販売、在庫管理、品出し、新人指導など。
令和〇年〇月 同社 退職

「事業内容」の類義語

「事業内容」には以下のような類義語があります。

  • 業務内容:各部署で行われている仕事
  • 職務内容:各社員が従事している仕事
  • 仕事内容:個人の職業や職務の内容

「事業内容」と「業務内容」の違い

  • 事業内容:企業や組織が行っている仕事の内容
  • 業務内容:各部署で行われている仕事
「事業内容」と「業務内容」は、「仕事の内容」という意味は共通していますが「業務内容」は「ある部署の仕事」という意味があり、「事業内容」に比べて仕事の規模が限定的です。「事業内容」を推進していくための、ある部署の仕事を「業務内容」と言います。

たとえば、営業部の業務内容は「商品を販売すること」、広報部の業務内容は「商品を宣伝すること」などです。

「事業内容」と「職務内容」の違い

  • 事業内容:企業や組織が行っている仕事の内容
  • 職務内容:各社員が従事している仕事
「事業内容」と「職務内容」は、「仕事の内容」という意味は共通していますが「職務内容」は「ある企業に従事する社員の仕事」という意味があり、「事業内容」に比べて仕事の規模が限定的です。

また「職務内容」は「ある社員の仕事」という意味であるため、「仕事内容」のような「職業以外の仕事」を表すことは出来ません。

「事業内容」と「仕事内容」の違い

  • 事業内容:企業や組織が行っている仕事の内容
  • 仕事内容:個人の職業や職務の内容
「事業内容」と「仕事内容」は、「仕事の内容」という意味は共通していますが「仕事内容」は「個人の仕事」という意味があり、「事業内容」に比べて規模が限定的です。

また、状況によってはその人の職業に関係なく「何かを作り出した行動の内容」を聞かれていることもあります。そのため、「仕事内容」がどのような意味で聞かれているかは前後の文脈から判断しましょう。

「事業内容」の英語訳

「事業内容」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • business details
    (仕事の詳細、事業内容)
  • business description
    (仕事の解説、事業内容)
  • Business content
    (事業内容)
すべての英語訳は、「仕事の内容」という意味が共通しています。

まとめ

以上、この記事では「事業内容」について解説しました。

読み方事業内容(じぎょうないよう)
意味企業や組織が行っている仕事の内容
類義語仕事内容、業務内容、職務内容など
英語訳business details(仕事の詳細、事業内容)

「事業内容」は、「仕事内容」「業務内容」「職務内容」などとよく混同される言葉です。それぞれの類義語の意味に注意して、しっかりと使い分けられるようにしましょう。