四字熟語「前後不覚(ぜんごふかく)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「前後不覚(ぜんごふかく)」です。

多くの方が、1度は聞いたことのある言葉ではないでしょうか。ただ、頻繁に使われる四字熟語ではないため、意味などを正確に説明するのは意外にも難しいですね。

そこで、この記事では、「前後不覚」の意味・使い方・類語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「前後不覚」の意味をスッキリ理解!

前後不覚:後先(あとさき)がわからなくなるほど、意識が正常に動かなくなること。

「前後不覚」の意味を詳しく

「前後不覚」という四字熟語のうち、「前後」の部分に注目しましょう。

「前後」は「時間の前後」を表します。つまり、「物事の後先」ということです。「空間的な前・後ろ」を指しているわけではないため、注意が必要です。

次に、「不覚」の部分に着目しましょう。「覚」には「意識する」「記憶する」という意味があります。つまり、「不覚」は「意識がない」「記憶がない」という意味を指すことがわかりますね。「不覚にも~してしまった(思わず~してしまった)」などという形でよく使われます。

つまり、「前後不覚」は、「物事の後先がわからないほど、意識が正常に機能していない」という状態を表す四字熟語なのです。

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「前後不覚」の使い方

「前後不覚」は、「お酒を飲みすぎて意識がはっきりしない」という状態を指す場合によく使われます

たとえば、「昨夜、大量のお酒を飲んで前後不覚になってしまった。友人が家まで送ってくれたそうだが、覚えていない。」という文があったとします。この文は、酔っ払って記憶がなくなり、どのようにして家に着いたのかも思い出せないという状態を表しています。

そのため、「後先のことがわからないほどに、意識が正常に働かなくなる」という意味をもつ「前後不覚」の正しい例文と言えます。既述したように、時間的に前後の記憶がないことを言っているのであり、物理的に前後を把握できなくなることを指しているわけではないということです。

 

また、「前後不覚」が使われるのは、お酒を飲みすぎた場合だけではありません。

たとえば、「本を読んでいたが、内容があまり面白くなかったため、途中で前後不覚になってしまった。」という文も挙げられます。この文は、読書をしていたものの、退屈になって眠ってしまったことを表しています。

このように、「いつの間にか深い眠りについたために、意識がはっきりしなくなる」というシチュエーションでも、「前後不覚」が使われるのです。

「前後不覚」の類義語

「前後不覚」には、以下のような類義語があります。

  • 意識不明(いしきふめい):意識がなくなること
  • 意識朦朧(いしきもうろう):意識がはっきりしないこと
  • 人事不省(じんじふせい):知覚や意識を失うこと

どれも「意識が正常に動いていない」ということを表すことから、「前後不覚」の「物事の後先がわからなくなるほどに意識が正常に働かなくなる」という意味と共通していますね。

「意識朦朧」の「朦朧」は、かすんではっきりしない様子を指しています。そのため、完全に意識を失っている「意識不明」とは微妙にニュアンスが異なります。

「人事不省」の「人事」は、ここでは「人ができる事柄」を指しています。「不省」は「認識がないこと」を意味します。

また、「意識不明」と「人事不省」の2語は、病気や怪我で昏睡(こんすい)状態になることを指す場合もあります。その場合、「前後不覚」の意味とはやや異なります。なぜなら、「前後不覚」は、「一定の時間が経てば、はっきりとした意識が戻る」という前提がある場合にのみ用いられるからです。

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「前後不覚」の英語訳

前後不覚の英語訳として、次のような表現が挙げられます。

  • become unconscious
    (意識のない状態になる)
  • lose consciousness
    (意識を失う)
  • drink oneself unconscious
    (お酒を飲んで、前後不覚になる)

どの表現も、「意識がない」ということを表すため、「前後不覚」の英語訳として適切ですね。

また、飲酒が原因で前後不覚になる場合は、3つ目の “drink oneself unconscious” が多く使われます。

上記3つの表現を用いた例文は以下の通りです。

例文
  • She is worried about her mother, who has become unconscious.
    (彼女は、昏睡状態に陥った母を心配している。)
  • I heard that I lost consciousness and have fainted until now.
    (私は前後不覚になって、今まで気絶していたようだ。)
  • At the party last night, he drank himself unconscious.
    (昨夜のパーティーで、彼は前後不覚に酔いつぶれた。)

「前後不覚」の中国語訳

「前後不覚」を中国語に訳すと、次のような表現になります。

神志不清shén zhì bù qīng
(気を失う)
不省人事bú xǐng rènshí
(病気や泥酔で意識を失う)
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まとめ

以上、この記事では「前後不覚」について解説しました。

読み方 前後不覚(ぜんごふかく)
意味 物事の後先がわからなくなるほど、正常な意識を失うこと
類義語 意識不明、人事不省
英語訳 become unconscious(意識のない状態になる)など
中国語訳 神志不清(気を失う)、不省人事(病気や泥酔で気を失う)

「前後不覚」の状態は、ときに危険です。生活習慣などに気をつけて、はっきりとした意識を保つことが大切ですね。

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