「融和」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「融和(ゆうわ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「融和」をざっくり言うと……

読み方融和(ゆうわ)
意味溶け込んで混じり合うこと。人と打ち解けて親しくなること。
類義語緩衝、緩和
英語訳fusion(溶解、融解、連携)

「融和」の意味をスッキリ理解!

融和(ゆうわ):溶け込んで混じり合うこと。人と打ち解けて親しくなること。

「融和」の意味を詳しく


「融和」には、2つの意味があります。

1つ目は、「溶け込んで混じり合うこと」です。この場合、色や風景、意見などを指すことが一般的です。

次に、2つ目は「人と打ち解けて親しくなること」という意味です。この意味では、「クラスの人と融和する」のように用います。

これらの 2つは、「物事や人と人との間に違和感や摩擦がなくなり、馴染むこと」という意味合いが共通しています。また、馴染むことによって「1つにまとまる」という意味合いも含んでいます。

 

「融」という漢字には、「溶けて 1つになる」「滞りなく通る」という意味があります。また、「和」は、「やわらげる」「仲良くする」「混ぜる」という意味を持っています。

これらの 2つの漢字が合わさり、「融和」という熟語が成り立っています。

「融和」と「調和」

「融和」と似た言葉に「調和」があります。しかし、両者の意味は多少異なっています。

「調和」とは、「2つ以上のものが全体的に釣り合っていて、矛盾や衝突などがなく、まとまっていること」という意味です。

「融和」は「溶け込んで混ざり合う」という過程を表す言葉です。一方で、「調和」は「混ざり合い、均衡が保たれている」という状態を指しています。

そのため、「調和を保つ」とは言いますが、「融和を保つ」とは言いません。物事や人と人とのが「融和」した後に、それらの間でバランスが取られ、「調和」が生まれるのです。

「融和」の使い方

  1. 彼女の白いワンピースは、夕焼け模様の砂浜の風景と融和していた。
  2. 積極的に地域行事に参加することで、近隣住民との融和を図る。
  3. 会議の議題がとても繊細なものであるため、融和的に話し合いを進める。

①は、「溶け込んで混じり合うこと」という意味で「融和」を用いている例です。

一方、②で使われている「融和」は、「人と打ち解けて親しくなること」という意味です。

③の「融和的に」には、「揉め事を起こさないように」「波風を立てぬように」という意味があります。

「融和」の類義語

融和には以下のような類義語があります。

  • 緩衝(かんしょう):対立している物などの間で、衝突や不和を和らげること
  • 緩和(かんわ):厳しさや激しさの程度を和らげること

「緩衝」と「緩和」は、「なじませて、摩擦を小さくすること」という意味合いが「融和」と類似しています。

「融和」の英語訳

融和を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • fusion
    (溶解、融解、連携)
  • reconciliation
    (和解、調和、一致)
  • harmony
    (調和、一致、和合)

まとめ

以上、この記事では「融和」について解説しました。

読み方融和(ゆうわ)
意味溶け込んで混じり合うこと。人と打ち解けて親しくなること。
類義語緩衝、緩和
英語訳fusion(溶解、融解、連携)

「融和」は、普段はあまり耳にする機会が多くありません。しかし、そのような言葉こそ、きちんと意味を押さえておきたいものです。

「融和」を正しく使いこなせるようにしておきましょう。

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香菜
「読者を不快にさせない記事」をモットーに執筆・編集しています。有名美容ライターの元でアシスタントを経験し、その後出版社に就職。現在は著名人への取材やエンタメ記事の執筆も行っています。