「余裕」と「猶予」の違いとは?意味から使い方までわかりやすく解説

違いのギモン

読み方がとても似ているため、意味も混同されがちなのが「余裕」と「猶予」です。この似通った言葉の意味をちゃんと説明することはできるでしょうか?

本記事では、わかりずらい「余裕」と「猶予」の違いを、例を挙げてわかりやすく解説していきます。

結論:「余裕」はゆとりがあること、「猶予」は期限を先に引き延ばすこと。

「余裕」は、必要以上に「余り」や「ゆとり」があることを意味する言葉です。

一方、「猶予」は、何かを決定したり、終わらせたりする期限や日時を、引き延ばしにすることを表す言葉です。

「余裕」の定義と使い方


「余裕」とは、十分以上に「余り」や「ゆとり」があることや、制限に到達するまでにはまだなんらかの「余地」があることを意味します。

また、焦らずにゆったりと落ち着いた様や、心にゆとりがある様を表わし、色々な物事に対して自信がある様子を表す言葉でもあります。

主に、お金や時間、気持ちに対してゆとりがある様子を表わす際に用いられることが多い「余裕」ではありますが、数量的に限界までに到達しておらず、まだ限度までにはゆとりがある状態にも用いられます

「余裕」の使い方の例

  1. 今月はかなり食費を節約したので、まだお金に余裕がある。
  2. 出かける時間にはまだ余裕があるので、タバコを吸ってから行くことにした。
  3. 今回初めてのプレゼンなので、周りを見る余裕がない。
①の例では、今月は散財せずにかなり食費を切り詰めたので、使用可能な限度に到達するにはまだ金銭的なゆとりがあることを意味します。

②の例では、出発しなければいけない時間までにはまだゆとりがあるので、タバコを吸ってから行くことにしたことを表しています。

③の例では、プレゼンが今回初めてで、気持ち的なゆとりがなく、周りの状況を把握できていない様を表しています。

「猶予」の定義と使い方


何かを決定したり、終わらせたりする期限や日時を引き延ばしにすることを表す言葉です。何かを実行することを待ってもらったり、ぐずぐずと引き延ばしたりする状態にも用いられます。

また、「猶予」は、主に時間に対して用いられます。時間をもらったりあげたりする場合に、「猶予を与える(与えられる)」というように使用されます。

本来、「猶予」には時間的な概念がそれ自身に含まれています。ですので、「時間的な猶予」などのように、「時間的な」といった言葉をつけるのは少し不自然です。

「猶予」の使い方の例

  1. この宿題の提出期限は本来明日なのだが、体調が悪いのならばもう1週間の猶予を与えよう。
  2. 今回は初犯なので、1年の執行猶予が与えられた。
  3. もう既に3か月経過しているので、終わらせるまでに猶予がない。
①の例では、宿題の提出期限が明日に迫っているのだが、体調が悪いことを考慮して、その期限を1週間引き延ばすこと決めたことを表わしています。

②の例では、今回は初めておこなわれた犯罪であるため、刑を実行するにあたり、それを1年遅らせる処置が取られたことを表わしています。

③の例では、もう既に3か月もかかっているため、終わらせなければならない期限までに時間的なゆとりがなく、日時を先延ばしにできない状態を表わしています。

まとめ

以上、この記事では、「余裕」と「猶予」の違いについて例を挙げて解説しました。

  • 「余裕」:お金や時間、気持ち、数量に対してゆとりがあることを表す言葉。
  • 「猶予」:期限や日時を引き延ばしにすることを表す言葉。

「余裕」と「猶予」は、その音の響きから、似たような意味を持っているように思われがちです。ですが、「余裕」はゆとりがある状態を表わし、「猶予」は期限などを先に延ばすことを表す言葉であることを覚えておけば、使い方を迷ったりすることはなくなりますね。