「夭逝(ようせい)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「夭逝(ようせい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・主な著名人についてわかりやすく解説します。

「夭逝」の意味をスッキリ理解!

夭逝(ようせい):若くして死ぬこと

「夭逝」の意味を詳しく

「夭逝」は「若くして死ぬこと」を指します。特に、将来を期待されていた天才が若くして亡くなった場合に用いることが多い表現です。

「夭逝」を使う年齢は決められていませんが、一般的には10~30代の人について使います。すでに頭角を現している人に使うため、赤ちゃんなどには使いません。

しかし、大成するまでに長い時間を要する伝統芸能や技術職の場合、40, 50代でも「夭逝」と言われることがあります。

「夭」は「若い」「若死」を意味する漢字です。また、「逝」は「遠く去って帰らない」「死ぬ」という意味を持つ漢字です。「逝」には、亡くなった相手を尊敬する気持ちが含まれているとされています。

この二つが組み合わさり、「夭逝」は相手への尊敬の気持ちを込めて「若くして死ぬこと」を意味します。

「夭逝」の使い方

  1. とても面白いSF小説を見つけたが、作家がすでに夭逝していることを知り残念に思った。
  2. 滝廉太郎が夭逝していなければ、どんな名曲がこの世に生まれていただろうか。
  3. 10年前から追いかけていたバンドのボーカルが、メジャーデビューをしてすぐに夭逝してしまった。

上記の例文のように、「夭逝」は天才と評されるような将来を期待された人の死に対して使われます。

①は「作家としてこれからを期待されていた人が若くして死ぬこと」という意味で「夭逝」が使われています。

②の「夭逝」は「音楽の天才が若くして死んだこと」を表しています。滝廉太郎は『荒城の月』や『花』を代表作に持つ作曲家で、23歳の若さで亡くなっています。

③は「シンガーとしてこれからを期待されていた人が若くして死ぬこと」という意味で「夭逝」が使われています。

「夭逝」の類義語

「夭逝」には以下のような類義語があります。

  • 夭折(ようせつ)
  • 早世(そうせい)
  • 早逝(そうせい)

どの類義語も「若くして死ぬ」という意味を持っていますが、細かいニュアンスに差があるため、以下で違いを解説します。

「夭折」の意味を詳しく解説

「夭折」は「夭逝」と同じく「将来を期待された人が若くして死ぬこと」を指します。

意味は同じですが、「夭逝」と書いた方が亡くなった人に対して尊敬するニュアンスを表すことができます。

「早世」「早逝」の意味を詳しく解説

「早世」と「早逝」は「世を早く去ること」「早死にすること」を意味します。

「夭逝」と「夭折」は「若い」というニュアンスでしたが、「早世」と「早逝」は「早い」であるため40~50代で亡くなった人に対しても使うことができます。

「早逝」は「早世」の漢字が変化して出来た比較的新しい熟語です。公式の場では「早世」の使用が勧められます。

夭逝した主な著名人

「夭逝」した著名人は多く存在します。その中でも有名な人をごく一部ですが紹介します。

  • 石川啄木:歌人、詩人。代表作には「一握の砂」「悲しき玩具」などがあります。27歳で結核により死去しました。
  • 樋口一葉:小説家、歌人、詩人。代表作には「たけくらべ」などがあります。24歳で結核により死去しました。
  • 沢村栄治:野球選手。三度のノーヒットノーランを達成するほどの投手でしたが、27歳で戦死しました。
  • 尾崎豊:ミュージシャン。当時の若者を中心に人気を博しましたが、肺水腫により26歳で亡くなりました。
  • 岡田京子:女優。「仮面ライダーシリーズ」にも出演しましたが、喘息による発作で27歳のとき死去しました。

まとめ

以上、この記事では「夭逝」について解説しました。

読み方夭逝(ようせい)
意味若くして死ぬこと
類義語夭折、早世、早逝
主な著名人石川啄木、沢村栄治など

「夭逝」は「死ぬ」や「亡くなる」といった直接的な表現をさけた言葉です。

みなさんがこの言葉を使う機会がないように祈っています。