今回ご紹介する言葉は、熟語の「擁護(ようご)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「擁護」をざっくり言うと……
読み方 | 擁護(ようご) |
---|---|
意味 | 危害や侵害からかばい守ること |
類義語 | 守護、庇護、保護など |
対義語 | 侵害 |
英語訳 | protection(保護) |
「擁護」の意味をスッキリ理解!
「擁護」の意味を詳しく
「擁護」は、「擁」と「護」という 2つの漢字から構成されています。
「擁」は、「抱きかかえる」や「周囲から守り助ける」という意味を持ちます。「抱擁(ほうよう)」や、「擁立(ようりつ)」といった熟語にも使われています。
「護」は、「護る(まもる)」と訓読でき、「とりまいて守る」「見守る」という意味を持ちます。「護衛」や、「護送」等の熟語に使われています。
このことから、「擁護」は、「擁」と「護」という似た意味を持つ漢字を合わせることにより、「危険から、守り助ける」という意味を強調しているとわかります。
ちなみに、同じ音をもつ言葉に「養護(ようご)」がありますが、こちらは「養い(やしない)守る」ことを指しています。また、「養護」は、「特別養護老人ホーム」や「児童養護施設」など、「面倒を見る」という意味で用いることが多く、使い方も異なるため注意しましょう。
「擁護」の使い方
- 人権擁護を主張する団体がデモ行進を行った。
- 彼は、日本の伝統芸能の擁護者である。
- 批判を受けている彼を擁護する。
②の例文では、「後援する、助ける」という意味で「擁護」が用いられています。この意味で用いられる場合は、「擁護者」という熟語として使われます。
③の例文では、「かばい守る」という意味で「擁護」が使われています。主に、「擁護する」という形をとる際に、この意味を持ちます。
「擁護」の類義語
擁護には以下のような類義語があります。
- 守護(しゅご):守ること
- 庇護(ひご):かばい守ること
- 保護(ほご):危険や脅威から、かばい守ること
- 防護(ぼうご):危害を防ぎ、守ること
- 救護(きゅうご):困っている人を救い守ること
どの熟語も、「護」の字が共通しており、「守る」という意味を持っています。
「擁護」の対義語
擁護には以下のような対義語があります。
- 侵害(しんがい):権利などを侵して損害を与えること
「擁護」の英語訳
擁護を英語に訳すと、次のような表現になります。
- protection
(保護) - defense
(防衛、防御) - support
(支える、支持する)
- protection
まとめ
以上、この記事では「擁護」について解説しました。
読み方 | 擁護(ようご) |
---|---|
意味 | 危害や侵害からかばい守ること |
類義語 | 守護、庇護、保護など |
対義語 | 侵害 |
英語訳 | protection(保護) |
「擁護」は、権利等の生物語ではないものに対しても、人間等の生物に対しても使われる対象の広い単語です。
同じ音を持つ単語や似た単語も多くありますが、意味をしっかり理解して使い分けましょう。