四字熟語「予定調和(よていちょうわ)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「予定調和(よていちょうわ)」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

予定調和」の意味をスッキリ理解!

予定調和(よていちょうわ)予想した流れの中で物事が進行し、その結果も予想通りなこと

 

「予定調和」の意味を詳しく

「予定調和(よていちょうわ)」とは、あらかじめ誰の目にも結果が明らかで、実際に予想通りの結果になることを表します。

たとえば、小説・映画・演劇などで、物語が人々の予想する流れに沿って展開していった際に、「予定調和」は使われます。

「前もって決められた物事」という意味の「予定」と「全体のつり合いが取れているさま」という意味の「調和」が組み合わさることによって、「予定されていたかのように物事が整っている」ことを表す言葉になりました。

「予定調和」の使い方

  1. このドラマの展開は予定調和だった。
  2. 日常生活は予定調和のようにはいかない。
  3. 予定調和な会議ほどつまらないものはない。

①の例文は、ドラマの展開が予想通りだったことを表しており、「展開が予想通りでつまらない」ことを暗に示唆しているため、どちらかといえば否定的な意味で使われています。

また、②の例文は、日常生活が予想通りにいかないということを表しています。

③の例文は、会議の内容や決定が予定通り進むためつまらない、ということを意味しています。

「予定調和」の由来

ライブニッツにより提唱された「予定調和」

「予定調和」は、17世紀から18世紀に哲学者として名を馳せたライプニッツが唱えた学説から生まれました。哲学的にこの世界を捉えて、「予定調和」とは「異なる世界(モナド)が神によって調和が取られていること」という意味です。

「モナド」とは「単子」とも訳されます。私たちの世界を構成するもの突き詰めていくと、「力」や「作用」などの要素が実体化した、これ以上は分けることができないものにたどり着きます。

私たちの生きている世界の成り立ちとは、このモナドが集まって世界が形成されたと言い換えることができます。

それぞれのモナドが調和しているという関係性を「予定調和」と呼ぶ

ライプニッツは、「それぞれ独立した世界があるモナドなのに、まるで交互作用があるかのように見えるのはなぜか」と問われ、神が異なるモナド同士が調和するように定めているからだと説明します。

独立しているモナドが互いに影響を及ぼしているかのように見えつつ調整が取れているのは、神が予定したことであり、かつ結果だとします。神が予定し、結果として調和が取れた状態を言い表したのが「予定調和」です。

ちなみに、このモナドを使った世界の説明方法を「モナド論(モナドロジー)」と呼ばれています。

「予定調和」の類義語

「予定調和(よていちょうわ)」には以下のような類義語があります。

  • はかどる:順調に物事が進むさま。
  • 進捗する:物事が進みはかどること。
  • 予想通り:想定したとおりに物事が進むさま。
  • お約束:多くの人が心待ちにしている内容、定番ネタ、お決まりの展開のこと。

「予定調和」は「予想通り~する」や「順調に~する」などの言い換えもできます。

「予定調和」の対義語

「予定調和(よていちょうわ)」には以下のような対義語があります。

  • 突然:不意に予期しないことが起こるさま。
  • 予想外:想像していないことが起こるさま。
  • 不慮:思いがけないこと

「予定調和」の対義語には、予想していないことが起こるという意味を含むものが多くあります。

「予定調和」の英語訳

「予定調和(よていちょうわ)」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • pre-established harmony
    (予定調和:哲学的な意味で使うことが多く日常会話ではほとんど使いません)
  • predetermination
    (あらかじめ決められていたこと:日常会話ではこちらの方が一般的です)
例文
I don’t like things that are predetermined.
(私は予定調和が好きではない。)

まとめ

以上、この記事では「予定調和(よていちょうわ)」について解説しました。

読み方「予定調和(よていちょうわ)」
意味予想した流れの中で物事が進行し、その結果も予想通りなこと
由来ライプニッツの学説から
類義語はかどる、お約束、予想通りなど
対義語不慮、突然、予想外など
英語訳predetermination

「予定調和」は一見難しい言葉のように感じますが、「予想通りいくこと」と捉えれば、覚えやすいのではないでしょうか。