四方山話とは「いろいろな話題の話」という意味です。
四字熟語には特殊な読み方をするものが多くありますが四方山話もそのひとつです。
「しほうさんわ」や「よんぽうやまばなし」などと読んでしまった方もいるのではないでしょうか。
この記事では、四方山話の意味や使い方を詳しく解説していきます。
☆「四方山話」をざっくり言うと……
読み方 | 四方山話(よもやまばなし) |
---|---|
意味 | いろいろな話題の話 |
由来 | 「四方八方(よもやも)」の音変化 |
類義語 | 与太話(よたばなし)、井戸端会議、漫談(まんだん)、世間話、駄弁(だべん)など |
対義語 | 要談など |
英語訳 | small talk、chat、gossip |
「四方山話」の意味
四方山話
いろいろな話題の話
四方山話は「いろいろな話題の話」「世間話」を表します。
また「四方山」は「よもやま」とひらがなで書かれることもあります。
「四方山話」の使い方
四方山話は以下のように使います。
- 四方山話を楽しむ
- 四方山話ばかりする
- 四方山話に花が咲く
- 四方山話に浸る
それぞれの言い回しの意味について例文と一緒に見ていきましょう。
「四方山話を楽しむ」の使い方
四方山話を楽しむは、世間話を楽しむという意味です。
- 近所の友人と四方山話を楽しむ。
「四方山話ばかりする」の使い方
「四方山話ばかりする」は世間話ばかりをしているという意味です。
- 彼は仕事中にも関わらず四方山話ばかりしている。
「四方山話に花が咲く」の使い方
「四方山話に花が咲く」は世間話が盛り上がるという意味です。
- 同窓会で再会した旧友と四方山話に花を咲かせた。
「四方山話に浸る」の使い方
「四方山話に浸る」は世間話に熱中するという意味です。
- 四方山話に浸っていたら日が暮れた。
「四方山話」の由来
四方山話の由来は熟語を構成する語に注目すれば理解できます。
- 四方山
「あらゆる方面」という意味の四字熟語「四方八方・四面八面(よもやも)」の音変化した形
「あらゆる方面」という意味の「四方山」と「話」が組み合わさって、四方山話は「あらゆる方面の話」という意味になったのです。
ちなみに、四方山話は「四方にある山の話をする」というエピソードに由来するという説もあります。
四方八方は現在は「しほうはっぽう」と読むことが一般的ですが、「よもやも」と読むこともあります。
「よもやも」と読む場合は「四面八面」と表記することもできます。
「四方山話」の類義語
四方山話には以下のような類義語があります。
- 与太話(よたばなし)
でたらめな話 - 井戸端会議(いどばたかいぎ)
主婦たちが家事の合間に集まってするおしゃべり - 漫談(まんだん)
とりとめのない話 - 世間話
世間の出来事を話題とする雑談 - 駄弁
くだらないおしゃべり - 無駄話
役に立たない話 - 雑談
さまざまのことを気楽に話し合うこと - おしゃべり
人と気軽に話をすること
いずれの語も「意味のない雑談」を表しています。
「四方山話」の対義語
四方山話には以下のような対義語があります。
- 要談(ようだん)
重要なことについての話し合い
意味のない世間話というニュアンスの四方山話の対義語としては「重要なことについての話し合い」という意味の「要談」が挙げられます。
「四方山話」の英語訳
四方山話を英語に訳すと、次のような表現になります。
- small talk
(四方山話) - chat
(おしゃべり) - gossip
(うわさ話)
いずれも軽い雑談を表しています。
small talkの反対? “big talk” の意味
四方山話の英語訳は “small talk” ですが、 “small talk” の反対の “big talk” は「大言壮語」「ほら話」という意味を持ちます。
「大げさなことを言う」という意味の「大口をたたく」に似ていますね。
「四方山話」のまとめ
以上、この記事では四方山話について解説しました。
読み方 | 四方山話(よもやまばなし) |
---|---|
意味 | いろいろな話題の話 |
由来 | 「四方八方(よもやも)」の音変化 |
類義語 | 与太話(よたばなし)、井戸端会議、漫談(まんだん)、世間話、駄弁(だべん)など |
対義語 | 要談など |
英語訳 | small talk、chat、gossip |
四方山話は日常的に使う言葉ではありませんが、読書をしているときに出会うことのある表現です。
言葉の意味を知っておくとスムーズに本を読み進めることができるので、しっかり意味を押さえておきましょう。