「横槍を入れる」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「横槍(よこやり)を入れる」です。

言葉の意味・例文・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「横槍を入れる」をざっくり言うと……

読み方横槍(よこやり)を入れる
意味横から口を出し、人の話や行動を妨害すること
由来戦国時代の「横槍」という戦術から
類義語横矢を入れる、水をさすなど
英語訳To thrust in one’s oar.(カイを突き入れる。)

「横槍を入れる」の意味をスッキリ理解!

横槍(よこやり)を入れる:横から口を出し、人の話や行動を妨害すること

「横槍を入れる」の意味を詳しく


「横槍を入れる」は、人が話すことやすることに、誰かが横から口を挟んで妨害することを意味します。そのことに直接関係がない人が口を出す場合に使われることが多いです。

余計な一言を言う、なにかと文句をつけるなど、どちらかというと「厄介な口出しをする」というニュアンスになります。

 

「横槍(よこやり)」とは、横の方から槍を突き出すことをいいます。

また、「入れる」はこのことわざにおいては差し挟む、物と物の間に入れるという意味です。

つまり、「横槍を入れる」は、槍を突きだし、物と物の間に入れることを表します。

このことが転じ、横から余計な言葉を差し挟むという意味になりました。

 

なお、横から口を出されることを「横槍が入る」といいます。

「横槍を入れる」の例文

  1. 少なくとも彼らは、私の主張に横槍を入れるような真似だけはしなかった。
  2. 新しいプロジェクトの話になると、彼女は何かと横槍を入れてくる。
  3. せっかく話がトントン拍子で進んでいたのに、上司に横槍を入れられて一からやり直す羽目になった。

「横槍を入れる」の由来

「横槍を入れる」ということわざは、戦場で二つの軍隊が戦っている時に、両軍とは関係のない別の軍隊が、横の方から槍を入れる、ということから生まれました。

戦国時代には「横槍」という戦術がありました。

その戦術は、二つの軍隊が戦っている時に、両軍とは関係のない別の軍隊が槍で攻め込むというものでした。

 

そのことから「横槍を入れる」は、誰かが討論や交渉をしているところに第三者が横から口を挟むという意味で使われるようになりました。

もともと「横槍」という戦術が語源となっていますから、攻撃的な意味合いが強いことわざになります。

助言をするといった意味では使用しないので、注意しましょう。

「横槍を入れる」の類義語

「横槍を入れる」には以下のような類義語があります。

  • 横矢を入れる
  • 水をさす

なお、「水をさす」は「横槍を入れる」とほぼ同じ意味を持ちますが、使い方が少し異なることがあります。

「横槍を入れる」は「相手の話や行っている物事に、第三者が口を出し邪魔する」という意味です。

それに対し、「水をさす」は「話に割り込む、別の話をし始める」という場合に使われます。

つまり「横槍を入れる」は、「水をさす」よりもネガティブなニュアンスを含んでいるのです。

「横槍を入れる」の英語訳

「横槍を入れる」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • To thrust in one’s oar.
    (カイを突き入れる。)

まとめ

以上、この記事では「横槍を入れる」について解説しました。

読み方横槍(よこやり)を入れる
意味横から口を出し、人の話や行動を妨害すること
由来戦国時代の「横槍」という戦術から
類義語横矢を入れる、水をさすなど
英語訳To thrust in one’s oar.(カイを突き入れる。)

正面からではなく話している横から邪魔をされたのでは、たまったものではありませんね。

しかし、「横槍」を入れる本人は、アドバイスをするつもりで発言をしていることも多いです。あまり腹を立てないように心がけることも大切かもしれません。