「ヨガ」「ピラティス」「ルーシーダットン」の違い|効果は?

違いのギモン

「ヨガ」や「ピラティス」という言葉は、芸能人や海外のセレブが生活に取り入れていることも手伝って、一昔前に比べて馴染み深いものになりましたよね。

一括りにしている方も多いですが、この「ヨガ」「ピラティス」、そしてタイ版のヨガとも呼ばれる「ルーシーダットン」には、大きな違いが存在します。

この記事では、そんな「ヨガ」「ピラティス」「ルーシーダットン」の違いについて解説します。

結論:目的がそれぞれ違う

3つの違いはそれぞれの目的です。

「ヨガ」は精神統一や体の調子を整えることを目的としており、「ピラティス」は健全で強くしなやかな肉体を作ることを目的としています。

そして「ルーシーダットン」は体をほぐすリラクゼーション効果をもたらすことを目的としています。

「ヨガ」の解説


ヨガはこの3つの中で最も歴史が古く、4000年前のインドにそのルーツを持っています。

その独特のポーズと呼吸法による精神統一と、体の内側を鍛えることを目的としており、特に精神面を重視しています。

そのため腹式呼吸を行い精神を鎮めつつ、普段使わないような体の内側の筋肉を刺激するポーズをすることで筋肉や血流を整える、という手法を取るのです。

ヨガは他の2つと比べ、精神の修行というイメージが強いものとなっています。実際にヨガのポーズをしてみると、その姿勢を維持するのがとても大変で、まさしく「修行」という印象を受けると思います。

心の安定や、健全な精神を求める人にオススメです。

「ピラティス」の解説


ピラティスは第一次世界大戦中、従軍看護師として負傷した兵士のリハビリを行っていたジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスによって考案されました。3つの中では最も新しいものです。

ジョセフは負傷した兵士の体の痛みを取り除き、もう一度健康な体に戻るためのエクササイズとしてピラティスを考え出しました。

そのためピラティスは動きが多く、ヨガとは異なり胸式(きょうしき)呼吸を行うことで体を活性化します。動作の正確さが求められ、体幹を鍛えることで強くしなやかな肉体を作ることを目的としているのです。

ヨガが精神面を重視したものならば、ピラティスは肉体面を重視したものと言えます。

姿勢の改善や、健全な肉体を求める人にオススメです。

「ルーシーダットン」の解説


ルーシーダットンは先述の通り「タイ版のヨガ」と呼ばれており、ヨガの一種とみなすことができます。ヨガ同様その歴史は古く、2500年前からタイに伝わる自己整体法です。

ルーシーダットンの「ルーシー」とは、「仙人」「修行僧」という意味です。その昔山にこもって修行に励んでいたルーシーたちの修行の疲れを癒すためのリラックス法として、ルーシーダットンは生まれました。

ですから、他の2つと比べてこれは「疲れを癒す」「体のメンテナンスをする」という意味合いが強いです。動作もヨガやピラティスほど難しくはなく、シンプルなため初心者向けと言えます。

ルーシーダットンには足を刺激するポーズが多く、これによって血行を良くして代謝を上げ、病気の予防やむくみの解消、リラックス効果を得ることを狙っています。

疲れを取りたい方や、リラクゼーション効果が欲しい方にオススメです。

まとめ

以上、この記事では、「ヨガ」「ピラティス」「ルーシーダットン」の違いについて解説しました。

  • ヨガ:精神の統一を目的とする
  • ピラティス:体づくりを目的とする
  • ルーシーダットン:疲れを癒すことを目的とする

もちろんヨガやピラティスにもリラックス効果はありますし、ルーシーダットンにも体を鍛えるという側面がありますが、その主軸となっているものがそれぞれ異なるのです。

もしもあなたが「ヨガ」「ピラティス」「ルーシーダットン」を始めようと考えているならば、自分が何を目的にしているのかをよく考えて、適切なものを選ぶようにしましょう。