佐賀弁「やーらしか」の意味とは？「嫌らしい」ではない！使い方まで解説

「やーらしか」とは、佐賀県・長崎県の方言で「かわいい、かわいらしい」という意味です。

「やーらしか」という響きを聞いて、「いやらしい」という意味だと勘違いする人も多いはずです。

方言を誤った意味で使ってしまうと、恥ずかしい思いをしてしまいます。

そこで、この記事では、「やーらしか」の意味や使い方だけでなく、佐賀県・長崎県、その他の地域での様々な方言も紹介します。

☆「やーらしか」をざっくり言うと……

「やーらしか」の意味

「やーらしか」は佐賀県・長崎県の方言で、「かわいい」「かわいらしい」という意味をもちます。

佐賀県や長崎県の方言では、「やーらしか」のように、形容詞の最後に「しか」をつけることが多いです。

「やーらしか」の使い方

「やーらしか」は、以下のような言い回しで使います。

例文を見てみましょう。

「やーらしか」が全国に知られたきっかけ

方言である「やーらしか」が全国に知られるようになったきっかけは、アニメ『ゾンビランドサガ』です。

『ゾンビランドサガ』は、佐賀県を舞台にしたテレビアニメで、2018年10月〜12月に放送されていました。

「ゾンビとしてよみがえった少女たちが、ご当地アイドルになって佐賀県を盛り上げる」というストーリーです。

このアニメのなかで、「やーらしか」という方言が使われていたのです。

『ゾンビライトサガ』の反響

『ゾンビランドサガ』は人気アニメとなり、「ネットユーザーが本気で選ぶ！アニメ総選挙2018年間大賞」では、13.33％の支持率を得て1位となりました。

エントリーされた21作品のなかで、支持率が10％を超えたのは、この作品だけでした。

また、アニメに登場したセリフから選ぶ「流行語大賞」でも、『ゾンビランドサガ』に登場した「やーらしか」が2位になりました。

これらの反響から、「やーらしか」という方言が全国的に人気になったことがわかります。

「やーらしか」の類義語

「やーらしか」には以下のような類義語があります。

「やーらしか」以外の佐賀県の方言

佐賀県には、「やーらしか」のほかにも、たくさんの方言があります。

代表的なものを紹介します。

「やーらしか」と「いやしか」は似ています。

しかし、「やーらしか」が「かわいらしい」という意味であるのに対して、「いやしか」は「食い意地が張っている」という意味ですから、混同しないようにしましょう。

「やーらしか」以外の長崎県の方言

長崎県にも、「やーらしか」のほかにたくさんの方言があります。

この見出しでは、長崎県の方言のなかでも「やーらしか」が含まれる佐世保弁を中心に紹介します。

九州地方の難解な方言

佐賀県や長崎県だけでなく、九州地方全体には、他地方の人にとっては意味がわかりづらい方言があります。

参考までに覚えておきましょう。

補足：他地域の難解な方言

九州地方に限らず、全国には様々な方言があります。

そのなかでも、特に意味がとりづらく、勘違いされやすいものを紹介します。

「やーらしか」のまとめ

以上、この記事では「やーらしか」について解説しました。

馴染みのない方言を聞いたときは、響きや字面だけで意味を決めつけないことが大切ですね。

インターネットや辞書で検索し、正しい意味を理解しましょう。