「やんごとなき」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、言葉(その他)の「やんごとなき」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「やんごとなき」の意味をスッキリ理解!

やんごとなき:身分が高い、重要な

「やんごとなき」の意味を詳しく

「やんごとなき」は、「身分が高い」「重要な」という二つの意味を持ちます。

「やんごとなき」のニュアンスとしては、「高貴だ」「並みではない」「特別である」といったものがあげられます。

身分や物事に対して使われる言葉であり、身分に対して使われた場合は「身分が高い」、物事に対して使われた場合は「重要な」という意味で使われます。

「やんごとなき」は古語の「やんごとなし」の変形

「やんごとなき」は古語の「やんごとなし」が変形した言葉です。言い切りは「やんごとなし」ですが、後ろに言葉が連なると、「やんごとなき」と連用形に変形します。

連用形とは、その語に別の用語を後に連ねるときの活用形です。たとえば「速く走る」のときの「速く」や「降り注ぐ」の「降り」が連用形です。

また、古語の「やんごとなし」は現在より多くの意味を持ちます。以下にまとめました。

  • やむをえない
  • そのままにしておけない
  • 並々でなく格別である
  • 高貴である
  • 貴重だ
  • 学問などの知識がある
古語の「やんごとなし」の「高貴である」という意味は、最高の身分に対して使われます。

「やんごとなき」の使い方

  1. 長年国に尽くしてきたことが評価され、やんごとなき方々にお目見えする機会をいただくことができた。
  2. 楽しみにしていたライブが突然中止になり、グループにやんごとなき事態が発生したかと心配になった。
  3. 大切な会議に遅刻してしまったが、やんごとなき理由だと説明することで事なきを得た。
  4. やんごとなき贈り物を貰ってしまったため、彼にはひとつ借りができた。
「やんごとなき」はかしこまった会話で使われます。日常会話で登場する頻度は低いため、聞き手の意表をつく言い回しとなります。

 

①の「やんごとなき」は「身分が高い」という意味で使われています。日本では、皇族に対して使われることが多いです。

②は「やんごとなき事態」で「重大な事態」を意味しています。「ただ事ではない」というニュアンスです。

③の「やんごとなき」は「やんごとなき理由」で「重要な」を意味します。ただ、「やんごとなき理由」という表現は、場合によっては相手に対して失礼な印象になることもあります

まず、「やんごとなき理由」では具体的な理由の説明になっていないからです。また、「やんごとなき」は普段使わない言葉であるため、ふざけている印象を与えてしまう可能性があります。

④の「やんごとなき贈り物」は「もらうのが申し訳ないほど価値のある贈り物」という意味です。

「やんごとなき」の語源

「やんごとなき」の語源は「止むに止まれぬ」です。「止むに止まれぬ」が変化して「止むことがない」、つまり、「やんごとなき」となりました。

「止むに止まれぬ」の意味は「捨ててはおけない」であり、「やんごとなき」の「捨てておけないほど重要なもの」というニュアンスにつながっています。

「やんごとなき」の類義語

「やんごとなき」には以下のような類義語があります。

  • 重要な:価値・必要性などが大きいこと
  • 貴重な:ある物事がとても大切なこと
  • 高貴:身分が家格などが高く貴いこと
  • 恐れ多い:自分に身にはとてもありがたく、もったいないこと
  • のっぴきならない:どうにもならない

古語における類義語

「やんごとなき」の古語における類義語を紹介します。

  • あてなり:身分の高いような、高貴な
  • よき:身分が高い、きれいだ、立派だ
  • たかき:身分が高い、評判が高い、高尚である

「やんごとなき」の対義語

「やんごとなき」には以下のような対義語があります。

  • 下賤(げせん):身分や生活レベルが低いさま、卑しいこと
  • 軽賤(けいせん/きょうせん):身分などが軽く卑しいさま

「やんごとなき」の英語訳

「やんごとなき」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • noble
    (身分が高い)
  • special
    (とても大切)
  • important
    (重要な)
  • valuable
    (貴重な)

まとめ

以上、この記事では「やんごとなき」について解説しました。

読み方やんごとなき
意味「身分が高い」「重要な」
語源止むに止まれぬ
類義語重要な、貴重な、高貴など
対義語下賤、軽賤
英語訳noble(身分が高い)

「やんごとなき」は古語のイメージが強いですが、現在でも使われる言葉です。言葉の中に否定が入っているため、意味が捉えにくくなっていますが、この記事を読んで理解してください。