ジュージューと香ばしい音が聞こえてきたら、何をしていると思いますか?何かを「焼く」音でしょうか。それとも、何かを「炒める」音でしょうか。
同じフライパンでできる二つの調理法には、どのような違いがあるのでしょうか。
結論:かきまぜるのが「炒める」
一方、「炒める」は、油をひいてかきまぜながら食材に火を通す調理法を言います。
いわゆる「鍋を振る」という言葉は、「炒める」ときに使うのですね。
「焼く」をもっと詳しく
『広辞苑 第七版』で、「焼く」の意味を調べてみました。
火を当てたり熱した器具の上に乗せたりして、食材を加熱・調理する。
直火で焼く場合もあれば、フライパンなどの器具を使って間接的に火にあてる場合もあります。
「牛肉を焼く」と言うと、火にかけた網の上で焼く焼肉も、オーブンで焼くローストビーフも、フライパンや鉄板で焼くバラ焼きも考えられます。「焼く」には、幅広い意味があるのです。
なお、「焼く」は食べ物以外にも使われます。
たとえば、草を刈って一ヶ所に集めて焼くことを「野焼き」と言います。また、2 軒の建物が火事にあった場合、「 2 棟を焼く火事」と言います。
「焼く」は、幅広く火を使っているものに使わているようです。
「炒める」をもっと詳しく
「炒める」も、『広辞苑 第七版』で調べてみました。
熱した調理器具の上に少量の油をひいて、食材同士をぶつけるように動かしながら加熱・調理する。
「かきまぜながら調理する」のが「炒める」と「焼く」の最大の違いです。間違っても、「餃子を炒める」とは言いませんよね。餃子をかきまぜながら焼いたら、型崩れしてしまいます。
かきまぜることで、焦げるのを防げます。さらに、食材に均一に火が通って、早く調理できます。
「焼く」と「炒める」は英語で何と言うの?
日本語で「焼く」にあたる英単語はたくさんあります。主な言葉を紹介します。
- grill:グリルで焼く
- bake:パンやクッキーなどの生地をオーブンなどの乾燥したところで焼く
- roast:じっくり焼く、炒る
- toast:スライスされたパンを焼く
- broil:上からの火や直火で焼く
“fry” は「油を使って調理する」という意味があります。”fry” だけでは「揚げる」という意味にとられてしまうので、「かきまぜながら」という意味を “stir” でつけておきます。
ちなみに、日本語でいう「揚げる」は、こんがりと揚げるという意味で “deep fry” と言うこともあります。
まとめ
以上、この記事では、「焼く」「炒める」の違いについて解説しました。
- 焼く:火を使って調理する
- 炒める:鍋などの上でかきまぜながら焼く