ことわざ「猫に鰹節」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉はことわざの「猫に鰹節(ねこにかつおぶし)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「猫に鰹節」の意味をスッキリ理解!

猫に鰹節(ねこにかつおぶし):油断できず、危険な状況にあること

「猫に鰹節」の意味を詳しく

猫に鰹節とは、危険で、安心できないような状況を意味します。

猫の好物は鰹節などの魚類であると言われています。その好物を猫の前に置けば、すぐ食べられてしまうことから、注意しなければならないことのたとえとして使われるようになりました。

猫の好物

猫の好物は鰹節の他にもあるので、江戸時代では鰹節の代わりに「乾鮭(からざけ)」や「生鰯(なまいわし)」などの言葉が用いられました。

ところで、日本では一般的に猫の好物は魚類だと認識されていますが、アメリカでは牛乳や肉類だと認識されています。これには、日本人の食文化が影響していると言われています。

昔から日本人は肉よりも好んで魚を食べ、その食べ残しを猫の餌として与えていました。だからこそ、日本の猫の好物は魚だと定着したのです。

「猫にまたたび」

字面が似ている「猫にまたたび」という言葉がありますが、猫に鰹節とは全く意味が異なります。猫にまたたびとは、特別に好きなもの、またはそれを与えることで効果が高まることを意味します。

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「猫に鰹節」の使い方

正しい例
  1. 混雑した観光地で、財布をポケットに入れたまま写真を取ることに夢中になるなど、猫に鰹節だ。
  2. 「人通りの少ない田舎だからと自宅の鍵を閉めないなんて、猫に鰹節じゃないか」
間違った例
  1. たまたま引いたくじ引きの一等に当選するなんて猫に鰹節のようだ。

「間違った例」の例文ように、予想外に起きた幸運という意味で使うのは間違いです。

「猫に鰹節」の由来

猫に鰹節は、江戸時代中期に平賀源内が書いた『根南志具佐(ねなしぐさ)』の言葉が由来だとされています。

その言葉とは、「焼鼠を狐に預け、猫に鰹節の番とやらにて、必定、しくじりの番なり」です。この言葉が省略されて猫に鰹節という言葉ができたのだと言われています。

ちなみに、この作品を書いた時の平賀源内の戯号、今でいうペンネームは風来山人(ふうらいさんじん)です。

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「猫に鰹節」の類義語

「猫に鰹節」には以下の類義語があります。

  • 狐に小豆飯(あずきめし):狐の目の前に小豆飯を置けばすぐに食べられてしまうように、油断のならない危険な状態にあること
  • 盗人(ぬすびと)に鍵を預ける:災いの原因にそれを助長するものを渡して、自ら被害を大きくすること
  • 盗人に蔵の番:盗人に鍵を預けると同じ意味

「猫に鰹節」の英語訳

「猫に鰹節」を英語に訳すと以下のような表現になります。

  • Setting the fox to guard the henhouse.
    (キツネに鶏小屋の番をさせる)
  • To set the wolf to keep the sheep.
    (狼に羊の番をさせる)
  • He sets the fox to keep the geese.
    (狐にガチョウの番をさせる)

このように、英語でも日本語のように動物を例にして「猫に鰹節」の言葉の意味を表現します。

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まとめ

以上、この記事では「猫に鰹節」について解説しました。

読み方 猫に鰹節(ねこにかつおぶし)
意味 油断できず、危険な状況にあること
由来 平賀源内の『根南志具佐』
類義語 「狐に小豆飯」「盗人に鍵を預ける」など
英語訳 To set the wolf to keep the sheep.(狼に羊の番をさせる)など

混雑した飲食店に入って、どうしても席取りをしたい時、何をテーブルに置いておきますか。そのような状況で、カバンをそのまま置いておけるほど安全な国は日本だけだと言われています。

今一度、自身の危機管理能力を振り返って、「猫に鰹節」のような状況に陥らないように気をつけましょう。

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