「冬季」と「冬期」の違いとは?意味から使い方の例までわかりやすく

違いのギモン

「とうき」という言葉には、様々なものがあります。登記、投棄、投機、陶器、党旗、そして「冬季」と「冬期」。それぞれの意味の違いは調べれば明白ですが、「冬季」と「冬期」は意味が非常に近いため、使い分けが難しいです。

しかしこの2語は、「世界大学生冬季運動会」「冬期講習」のように、明確に使い分けられます。そのため、一般常識として、両者の違いを明確に理解しておく必要があります。

今回は使い分けが難しい「冬季」と「冬期」の違いを解説していきます。スキーやスノーボード、スケートが好きな人は必見です。

結論:「冬季」は冬要素が強い。「冬期」は事務的。

「冬季」と「冬期」は、冬という季節を重視するか否かに違いがあります。

「冬季」とは、冬の季節のことです。

「冬期」とは、冬の時期のことです。

「冬季」をもっと詳しく


「冬季」の「季」という漢字は、季節・季語といった言葉で使われるように、春・夏・秋・冬の四季の意味があります。そのため「冬季」という言葉は、冬の季節・冬としての特色のある時間という意味になります。

これは「春季」「夏季」「秋季」の場合も同様です。これらの言葉は、特にその季節だからこそできること、季節ならではのものを言うときに使用します。

 

「とうききゅうか」という言葉は、「冬季休暇」と「冬期休暇」の両方の表記で書くことがあります。具体的には、「寒すぎて勉強に集中できない」という理由の休暇は「冬季休暇」となり、まとめてとった休みが偶然12月であった場合には「冬期休暇」になります。

学校においては、通常「冬季休暇」と表記されます。

「冬季」の使い方の例

  • 第23回オリンピック冬季競技大会→冬季オリンピックは、スキーやスケートなど、冬の寒い気候を生かした競技が行われるため、「冬季」と表記します。
  • 世界大学生冬季運動会→オリンピック同様に、冬の気候を生かした競技が行われると予想されます。

「冬期」をもっと詳しく


「冬期」の「期」という漢字には「きめられた期間、ある時点からある時点までの月日のまとまり」という意味があり、「期末テスト」「思春期」「任期」などに使用されます。

そのため「冬期」という言葉は、「冬の時期、冬の間の一定期間」という意味があります。特に冬としての季節性が重視されておらず、他の季節でも同様に行うような場合に使用されます。

 

例えば、「冬季の新商品」と言ったときには、冬の気温が低いという特徴を反映した、マフラーや手袋などの防寒具・体が温まる飲み物が該当します。

一方で、人気炭酸飲料を0カロリーにしたものや、携帯端末の新機種などは、偶然発売日が冬の時期であったにすぎないため、「冬期の新商品」となります。

「冬期」の使い方の例

  • 冬期ドラマ→ドラマは春・夏・秋・冬のいつでもやっています。冬の季節性を生かしたものではありません。
  • 冬期講習→夏期ドラマ同様に、冬という季節を重視したものではないため、「冬期」を使います。

まとめ

以上、この記事では、「冬季」と「冬期」の違いについて解説しました。

  • 冬季:冬の季節。季節性あり。
  • 冬期:冬の時期。季節性なし。

「冬季」と「冬期」について解説してきましたが、同じことは他の3つの季節についてもいえます。つまり「春季」と「春期」、「夏季」と「夏期」、「秋季」と「秋期」についても同様に使い分けることができます。

季節が冬でなくても、四季のどれかの使い分けは常に問われる可能性があります。しっかりと押さえておきましょう。