ホワイトカラーとブルーカラーの違い!年収は?ピンクやグレーも解説

違いのギモン

ホワイトカラーとブルーカラーには「知的労働か肉体労働」という点が異なります。

でも、なぜ色が違うのか疑問に思ったことはありませんか?

今回はそんなホワイトカラーとブルーカラーの違いについてご紹介します。

「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」の違い

  • ホワイトカラー
    主に室内で知的作業を行う人
  • ブルーカラー
    主に屋外で肉体労働を行う人

ホワイトカラーとは、主に室内で知的作業などを行う人を指します。

一方でブルーカラーは主に屋外で肉体労働などを行う人です。

それでは、詳しく解説します。

「ホワイトカラー」の意味

ホワイトカラーは、事務作業を行う人で主に知的労働を行っています。

具体的な「ホワイトカラー」の職種

ホワイトカラーと呼ばれる職種には以下のようなものがあります。

  • 事務職
  • 企画職
  • 研修職

主にデスクワークが中心です。

業種では、IT関係や、金融業、出版業などがあげられます。

「ホワイトカラー」の特徴

ホワイトカラーの特徴としては以下のようなことがあげられます。

  • 高給である
  • コミュニケーション能力や学力が必要
  • 高学歴である
  • 長時間の労働になることがある
  • 常に新しい技能を身につける必要がある

ブルーカラーに比べて、ホワイトカラーは学歴と能力がある人がなる場合が多いです。

しかし、一方で人間関係や仕事に追われることもよくあるので、精神面の負担も大きいとされています。

また、厚生労働省の『令和2年 賃金構造基本統計調査』によると、ホワイトカラーであるIT系の平均年収は約620万円です。

「ホワイトカラー」の由来

ホワイトカラーの由来は、白シャツです。

オフィスで作業する時に多くの人がスーツやワイシャツを着用して仕事をします。

そのため、「白シャツを着ている人」を揶揄するために、ホワイトカラーという単語が使われ始めました。

「ブルーカラー」の意味

ブルーカラーは主に屋外で肉体労働をしている人です。

具体的な「ブルーカラー」の職種

ブルーカラーと呼ばれる職種には以下のようなものがあります。

  • 工事現場の作業員
  • 清掃員
  • トラックの運転手

主に肉体労働が中心となっています。

また、業種では農林水産業や建設業、製造業などがあげられます。

ブルーカラー労働者は主に単純作業が必要な場所で働いています。

「ブルーカラー」の特徴

ブルーカラーの特徴としては以下のようなことがあげられます。

  • 体力が必要
  • 危険性を伴う現場もある
  • 体調を崩す可能性が高い
  • ホワイトカラーよりも給料は低い
  • 偏見の目で見られることがある

ホワイトカラーに比べて、ブルーカラーは体力仕事が中心で、特に学歴やスキルは求められません。

その一方で高層ビルの清掃や公共トイレ掃除など、命の危険や人が嫌がることをやると行っている面があります。

そのため、偏見の目を向けられやすいのですが、ブルーカラーがいなければ街の景観も悪くなり社会が成り立たなくなる可能性があるほど、世の中にとって必要な職種です。

たとえば、電気やガスなどインフラに関わる人や農作業に関わる人もブルーカラーと呼ぶので、彼らがいなくなると社会が麻痺します。

また、日本経済団体連合会調査「2016年定期賃金調査結果」によると、ブルーカラーである工場勤務の年収は、高卒22歳で230万程度、30歳で310万程度、40歳で410万程度と言われています。

「ブルーカラー」の由来

ブルーカラーの由来は、作業着です。

1920年代のアメリカでは、肉体労働者は青色の作業着を着て仕事をしていたことから、ブルーカラーが肉体労働者を指す言葉になりました。

「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」の問題点

ホワイトカラーとブルーカラーには、AIやロボットに取って代わる可能性があるという共通の問題点があります。

 

昔の社会ではブルーカラー労働者が多かったのですが、高給に惹かれて多くの人がホワイトカラーに転身しました。

そして、少子高齢化などで労働人口が減った結果、ブルーカラー労働者が少なくなってしまいます。

この現状を打破するために、AIやロボットを使って解決しようとします。

その後、ブルーカラーだけではなく、ホワイトカラーもAIやロボットがカバーできるようになりました。

 

ホワイトカラーとブルーカラーは共通して、AIやロボットが仕事を奪うのではないかという問題点があるのです。

その他の「〇〇カラー」

ホワイトカラーやブルーカラー以外に色がつく労働者用語には以下のようなものがあります。

  • グレーカラー
    頭脳労働か肉体労働か判断が難しい労働者
  • ピンクカラー
    主に女性が従事する仕事で働く人
  • メタルカラー
    専門性が高いブルーカラーよりの仕事で働く人
  • シルバーカラー
    福祉など老人向けに働く人
  • グリーンカラー
    環境に関連する仕事で働く人

「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」の違いのまとめ

以上、この記事では、「ホワイトカラー」「ブルーカラー」の違いについて解説しました。

  • ホワイトカラー
    主に室内で知的作業を行う人
  • ブルーカラー
    主に屋外で肉体労働を行う人

ホワイトカラーとブルーカラー似たような単語ですが、これほど違います。

ぜひ、参考にしてみてください。