「ウェイトリフティング」と「バワーリフティング」は、どちらもどれだけ重たいバーベルを持ち上げられるかを競うスポーツで、よく混同されますが実は違う競技なのです。
東京オリンピックも近づき、様々な競技への関心も高まっていくなかで、この二つの違いを説明できるようになっておきましょう。
この記事では、「ウェイトリフティング」と「パワーリフティング」の違いについて説明します。
結論:バーベルを頭の上まで持ち上げるかどうかの違い
一方、パワーリフティングは「スクワット」「ベンチプレス」「デッドリフト」の三つの方法で両手を使いバーベルを持ち上げますが、どの方法も頭の上までバーベルを持ち上げません。
「ウェイトリフティング」をもっと詳しく
「ウェイトリフティング」は「スナッチ」と「クリーン&ジャーク」という二つの方法で両手を使いバーベルを頭の上まで持ち上げ、その重量を競うスポーツです。
日本語では「重量挙げ」と呼ばれる競技で、男子は1896年のアテネオリンピックから、女子は2000年のシドニーオリンピックから正式種目となりました。
「スナッチ」とは、地面に置いてあるバーベルを一気に頭上まで持ち上げるものです。「クリーン&ジャーク」はクリーンと呼ばれる第一動作でバーベルを肩まで持ち上げ、その後ジャークと呼ばれる第二動作で頭上まで持ち上げるものです。
「ウェイトリフティング」は単純な筋肉の強さの他に、バランスやタイミングなどバーベルを持ち上げるための技術が必要となります。
「パワーリフティング」をもっと詳しく
「パワーリフティング」は「スクワット」「ベンチプレス」「デッドリフト」の三種目で持ち上げたバーベルの総重量を競うスポーツです。
オリンピックの正式種目には指定されていませんが、パラリンピックの正式種目には指定されています。
「スクワット」はバーベルを肩に担ぎ、お尻が膝よりも下の位置に来るまでしゃがむ種目で足の力が試されます。
「ベンチプレス」は仰向けの状態でバーベルを両手で持ち、バーベルを胸につくまで下げて腕が伸びるまで上げる種目で、上半身の力が試されます。
「デッドリフト」は床に置かれたバーベルを両手で持ち、膝が伸びきるまで引き上げる種目で背中と腰の力が試されます。
「パワーリフティング」は地球上で最も筋力を必要とするスポーツとされており、技術が必要な「ウェイトリフティング」と比べ、シンプルに筋力だけで競い合うスポーツです。
まとめ
以上、この記事では、「ウェイトリフティング」と「パワーリフティング」の違いについて解説しました。
- ウェイトリフティング:バーベルを頭上まで持ち上げ、その重量を競うスポーツ
- パワーリフティング:バーベルを3つの方法で持ち上げ、その総重量を競うスポーツ