もう迷わない!「暖かい」と「温かい」の違い

違いのギモン

「暖かい」と「温かい」は、どちらも “あたたかい” と読みますね。このため、区別が難しいと感じる方が多いのではないでしょうか。

しかし、両者は異なる意味合いをもつのです。そこで、この記事では「暖かい」と「温かい」の相違点について解説します。

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結論:対象と反義語で区別する

「暖かい」と「温かい」は、温度が高いことを表す点は共通しています。しかし、「暖かい」は空気の温度を指し、「温かい」は物体の温度を指すのです。

また、「暖かい」と「温かい」はどちらも温度以外のものも指しますが、その対象にも違いがあります。

「暖かい」は、柔らかい色合いを指す場合や、十分な所持金を持つことを指す場合があります。一方、「温かい」は、和やかな気持ちを指す場合に使います。

さらに、「暖かい」の反義語は「寒い」、「温かい」の反義語が「冷たい」であることも両者を区別する際のポイントです。

「暖かい」をもっと詳しく

「暖かい」の意味

「暖かい」には、3つの意味があります。

①空気の温度が高い

空気の温度が高い状態を「暖かい」といいます。

たとえば、「暖かい部屋で過ごす」という文について考えてみましょう。部屋の温度が高いことを表していますから、 “空気の温度が高い” という「暖かい」の定義を満たしていますね。

「暖かい1日だ。」という文も例として挙げられます。気温、つまり空気の温度が高いことを表しているからです。

それでは「暖かい格好で出かける。」という文はどうでしょうか。

分厚い服を重ねて着ることで、自分が感じる空気の温度が高くなりますね。ですから、この文も「暖かい」の例といえます。

②色合いが柔らかい

柔らかなイメージの色を「暖かい」と表すこともできます。具体的には、赤色・オレンジ色・黄色などを指します。

「暖かい」と表される色は「暖色(だんしょく)」とも呼ばれます。

③十分な所持金がある

お金が十分にある状態も「暖かい」と表現することができます。

この意味での「暖かい」の用例には、「懐(ふところ)が暖かい」という文があります。お金をたっぷり持ち合わせているということです。

「暖かい」の反義語

「暖かい」は、どのような意味で用いる場合でも、反義語が「寒い」となります。

まず、 “空気の温度が高い” という状態の対極は “空気の温度が低い” という状態ですね。この状態を「寒い」といいます。

また、 “色合いが柔らかい” という意味での「暖かい」も、「寒い」を反義語とします。クールな印象の色は「寒い」と表現されるのです。

具体的には、青色・青紫色・青緑色などが「寒い」と表される色です。これらは「寒色(かんしょく)」とも呼ばれます。

 

さらに、 “所持金が十分にある” という意味での「暖かい」も、反義語は「寒い」となります。

ですから、「懐が暖かい」の反対の意味を示す「懐が寒い」は、 “お金を十分に持ち合わせていない” ということを表すのです。なお、「懐が寒い」は「懐が寂しい」と言い換えることもできます。

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「温かい」をもっと詳しく

「温かい」の意味

「温かい」には、以下2つの意味があります。

①物体の温度が高い

「温かい」は「暖かい」と同じく、温度の高さを表す役割を持ちます。しかし、「暖かい」は空気の温度が高い様子を表すのに対して、「温かい」は物体の温度が高い様子を指すという違いがあります。

たとえば、「温かいコーヒーを飲む。」という例文について考えてみましょう。

コーヒーは空気ではなく、液体ですね。つまり、物体の温度の高さを示すという「温かい」の定義を満たしています。

②思いやりがある

思いやりがある様子を「温かい」と表すこともあります。

たとえば、「先輩から温かいコメントをいただき、嬉しい気持ちになった。」という文について考えます。

コメントそのものには物理的な温度はありません。しかし、先輩が送ったコメントは、言葉の受け手が嬉しくなるようなものです。つまり、思いやりのある言葉なのです。

ですから、この文は、 “思いやりがある” という意味での「温かい」を使った例文といえます。

「温かい」の反義語

“物体の温度が高い” という意味で使う場合も、 “思いやりがある” という意味で使う場合にも、「温かい」は「冷たい」という反義語をもちます

まず、 “物体の温度が高い” という意味で使うときについて考えます。物体の温度が低いとき、その状態は「冷たい」と表されます。

たとえば、「温かいコーヒー」の対極となる言葉は「冷たいコーヒー」ですね。「寒いコーヒー」とはいいません。

 

また、 “思いやりがある” という意味での「温かい」も、「冷たい」という反義語をもちます。つまり、思いやりのない状態を「冷たい」と表すのです。

「冷たい人だ。」「冷たい言葉を浴びせられる。」といった文が例として挙げられます。

まとめ

以上、この記事では、「暖かい」と「温かい」の違いについて解説しました。あらためて、両者の違いをおさらいしましょう。

「暖かい」には以下の3つの意味があります。

  • 空気の温度が高い
  • 色合いが柔らかい
  • 十分な所持金がある
一方、「温かい」には以下の2つの意味があります。
  • 物体の温度が高い
  • 思いやりがある

また、「暖かい」の反義語は「寒い」、「温かい」の反義語は「冷たい」であるという点も大きな違いでしたね。

一見似ているように感じられる「暖かい」と「温かい」ですが、ひとつひとつの意味をじっくり考えると違いは明確なのです。

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