「ウグイス」と「メジロ」の違いとは?大きさや鳴き声まで解説

違いのギモン

春先になると、どこからともなく「ホーホケキョ」という鳴き声が聞こえてきます。ほら、梅の花に声の主の “うぐいす色” の小鳥が止まっていて風情がありますね…ってその鳥は本当にウグイスでしょうか?

この記事では意外と間違えやすい「ウグイス」と「メジロ」の違いについて解説します。

☆「ウグイス」「メジロ」の違いをざっくり言うと……

違いウグイスメジロ
大きさ全長13〜15cm。スズメより大きい全長12cm。スズメより小さい
暗い緑茶色鮮やかな黄緑色。目の周りは白色
さえずりホーホケキョ長く複雑
食べるもの小型の昆虫や幼虫、種子など昆虫や木の実。花の蜜や果汁を好む

結論:ウグイスは暗い緑茶色、メジロは緑黄色で目の周りが白い

ウグイスは、スズメより少し大きく、暗い緑茶色をした鳥です。

メジロは、スズメより少し小さく、緑黄色で目の周りが白い鳥です。

「ウグイス」の解説


ウグイスとは、スズメより少し大きく暗い茶色がかった緑色の鳥です。生物分類学上では、スズメ目ウグイス科ウグイス属に属する鳥の一種です。漢字では「鶯(うぐいす)」と書きます。

英語では “bush warbler” と言います。茂みにいるムシクイという意味です。その名の通り、藪(やぶ)の中で小型の昆虫や幼虫を食べています。

繁殖期のオスは「ホーホケキョ」という特徴的なさえずりをします。早春になると、オスはこのさえずりの練習をして、メスへアピールしたり縄張りを示したりします。

ウグイスはこのさえずり以外にも「チャッチャッ」という、地鳴きと呼ばれる小鳥がふだん出す鳴き声を出します。

「ウグイス」にちなむ言葉

ウグイスは万葉集で詠まれるほど、古くから日本人に親しまれてきた鳥です。その特徴的な色や鳴き声から、ウグイスにちなんだ言葉はたくさんあります。

ウグイスにちなむ主な言葉は以下のとおりです。

  • うぐいす飴(あめ)
  • 鶯張り
  • ウグイス嬢
  • 梅に鶯

それぞれ見ていきましょう。

うぐいす飴

うずいす餡(あめ)は青えんどう豆を茹でて煮詰めて、砂糖を加えて練ったあんこのことです。和菓子やパンの材料に使われます。その色がウグイスの緑色に似ていることからうぐいす餡と呼ばれています。

鶯張り

鶯張りとは、踏むとキュッキュッとウグイスが鳴くような音を発するように張った廊下などの板のことです。京都の知恩院(ちおんいん)や二条城のものが有名です。

ウグイス嬢

ウグイス嬢とは、野球の場内アナウンスや、選挙の宣伝カーなどで案内やお願いなどを放送する女性の俗称です。女性のアナウンスの声をウグイスの美しい鳴き声にたとえています。

梅に鶯

「梅に鶯」ということわざがあります。これは「取り合わせの良い二つのもの」「仲の良い間柄のたとえ」を意味しています。春先になると梅が咲き、春を告げるウグイスが鳴く光景が様になっていることから来ています。

「梅に鶯」は花札の絵柄にもなっています。現実には、梅にはウグイスよりメジロが止まることが多いのですが、絵や詩歌の題材としては「梅」と「鶯」の組み合わせではないといけないのです。

「メジロ」の解説


メジロとは、スズメより小さく、背中は鮮やかな緑黄色の鳥です。生物分類学上ではスズメ科メジロ科メジロ属に属する鳥の一種です。漢字では「目白」と書きます。

漢字からも分かる通り、目の周りが白いのが特徴的な鳥です。英語でも “white-eye(白い目)” と呼ばれます。

メジロは昆虫や木の実を食べますが、椿や梅などの花の蜜を特に好みます。メジロの舌は長く先端がブラシのようになっていて、花にくちばしを差し込み器用に吸います。

「メジロ」にちなむ言葉

ウグイスと同様に、メジロも古くから親しまれてきた鳥です。ウグイスにも劣らぬ美しいさえずりをすることから、江戸時代には鳴き合わせという、鳴き声を聞き分け優劣を定める遊びも行われていました。

目白押しという言葉は、木の枝に押し合いへし合い止まるたくさんのメジロの様子から、多くの人や物が混み合って並ぶことを意味します。

ちなみに、東京にある地名の「目白」も鳥のメジロと同じ漢字ですが、2つの言葉には関係はありません。

地名の目白の由来は諸説あります。一説には五行思想の五色(白・黒・赤・青・黃)にまつわる不動尊を指し示す五色不動(ごしきふどう)がある場所という説があります。目黒不動尊があった場所は目黒、目白不動尊があった場所が目白という様に名付けられたと言われています。

間違えやすい?「ウグイス」と「メジロ」の見分け方

「うぐいす色」と言われて、メジロの体のような鮮やかな緑色を思い浮かべる人も少なくありません。しかしウグイスの体の色はもっと暗く茶色がかった緑色をしています。

さえずりは特徴的でわかりやすいですが、ウグイスは茂みに隠れていることが多く、実際に目で確認するのは難しいです。

一方、梅や椿の花の蜜を好んで吸いに来るメジロは、警戒心が小さく人間の目に付きやすいです。「梅に鶯」という言葉の連想から、メジロをウグイスと間違えてしまう人もいるようです。

ウグイスかメジロかどうかを判断するには、やはりその体の見た目から判断するのが一番わかりやすいでしょう。鳥がいる場所や食べているものからも推測できます。

まとめ

以上、この記事では、「ウグイス」と「メジロ」の違いについて解説しました。

違いウグイスメジロ
大きさ全長13〜15cm。スズメより大きい全長12cm。スズメより小さい
暗い緑茶色鮮やかな黄緑色。目の周りは白色
さえずりホーホケキョ長く複雑
食べるもの小型の昆虫や幼虫、種子など昆虫や木の実。花の蜜や果汁を好む

ウグイスとメジロ、どちらも春を代表する鳥です。混同しないで見分けられるようにしたいですね。