鳴き声も見た目も全然違う!「ウグイス」と「ホトトギス」

違いのギモン

日本人は古くから鳥や四季に親しみを持って詩歌を作ってきました。春と梅をセットにしたウグイスは万葉集で多く詠まれています。また、「鳴かぬなら〜」で始まる句は、鳴かないホトトギスをどう扱うかで信長・秀吉・家康の3人の性格を表した俳句として有名ですね。

ところで、皆さんは「ウグイス」と「ホトトギス」がどんな鳥かわかりますか?

この記事では、「ウグイス」と「ホトトギス」の違いについて解説します。

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結論:ウグイスはホーホケキョ、ホトトギスはキョッキョッ キョキョキョキョ

ウグイスは、ホーホケキョとさえずる鳥です。

ホトトギスは、キョッキョッ キョキョキョキョとさえずる鳥です。

「ウグイス」をもっと詳しく


ウグイスは、スズメと同じくらいの大きさで、暗い緑茶色をした鳥です。生物分類学上では、スズメ目ウグイス科に属します。

英語では “bush warbler” と言います。茂みにいるムシクイという意味です。その名の通り、普段はやぶの中に隠れていてあまり姿を現しません。

ウグイスは日本三鳴鳥(にほんさんめいちょう)の一つとしても有名な春を告げる鳥です。オスは「ホーホケキョ」というさえずりが特徴的です。早春になるとオスは、メスに求愛するためにいかに上手くさえずるか練習します。中には「ホーホケ」で止まってしまうような個体もいます。

ウグイスは漢字では「鶯」と書きます。「うぐいす色」とは、ウグイスの体色のような茶色がかった緑色のことです。しかし、ウグイスと同様に春先に現れるメジロの鮮やかな黄緑色と混同されることがあります。メジロは目の周りが白いのが特徴的なウグイスとは異なる鳥です。

メジロ

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「ホトトギス」をもっと詳しく


[出典:https://zukan.com/jbirds/leaf107996]

ホトトギスは、ハトより小さく、青みがかった頭と背中に黒褐色(こっかっしょく)の翼と長い尾羽(おばね)を持ち、お腹に黒い横斑(おうはん)がある鳥です。生物分類学上では、カッコウ目カッコウ科に属します。カッコウに非常に見た目が似ていますが、カッコウはホトトギスよりも大きいです。

英語では “lesser cuckoo” と言います。 “lesser” は「小型の」という意味です。レッサーパンダのレッサーも同じ英語から来ています。

 

ホトトギスは、5月中旬頃、九州より北の日本へ飛んできて繁殖します。夏を告げる代表的な鳥です。オスは「キョッキョッ キョキョキョキョ」という特徴的なリズムでさえずります。これを「テッペンカケタカ」「特許許可局(とっきょきょかきょく)」という風に聞きなされることもあります。

他にも、ホトトギスは鳥では珍しく夜にも鳴きます。その年に初めて聞くホトトギスの鳴き声を忍び音(しのびね)といいます。ホトトギスがひそひそと声をひそめて鳴く様子が、平安時代から詩歌に詠まれ(よまれ)てきました。

ホトトギスは漢字の異名がたくさんあります。一般的には「時鳥」と書きます。「霍公鳥」「杜宇」「蜀魂」「不如帰」「子規」「田鵑」などと書くこともあります。

ホトトギスはウグイスの天敵!?


[出典:https://dot.asahi.com/tenkijp/suppl/2017042600058.html?page=1]

ホトトギスには托卵(たくらん)(※)という習性があります。

ホトトギスは主にウグイスの巣に自分の卵を産み付けます。仮親(かりおや)のウグイスは自分の子供と間違えてホトトギスのヒナを育てます。

ホトトギスは体温調節が苦手で、自分で卵を温めることができません。そこで、卵の色が似ているウグイスの巣に、自分の卵を産み付けて、元々あったウグイスの卵を1つ捨て総数を合わせます。卵の大きさは同じくらいのため、ウグイスは見分けがつきません。

ウグイスの卵より先に産まれたホトトギスのヒナは、巣にある他の卵を捨て巣を独り占めします。ヒナが自分の体より大きくなっても、中が真っ赤な大きな口を開けると、仮親のウグイスは本能的にエサを与えずにはいられないのです。

托卵(たくらん):
相手の巣に自分の卵を産み付け、違う親に自分の卵を育てさせることです。ホトトギスの他にカッコウも、オオヨシキリ、ホオジロ、モズと言った別種の鳥に托卵します。代わりに親になる鳥のことを仮親(かりおや)と言います。
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まとめ

以上、この記事では、「ウグイス」と「ホトトギス」の違いについて解説しました。

違いウグイスホトトギス
分類スズメ目スズメ科カッコウ目カッコウ科
大きさスズメより少し大きいハトより小さい
暗い緑茶色お腹の黒い横斑が特徴的
さえずりホーホケキョキョッキョッ キョキョキョキョ

鳴き声が特徴なウグイスとホトトギスですが、見た目や生態は大きく異なるということがおわかりいただけたでしょうか。これからはどっちがどっちかすぐイメージできるようにしたいですね。

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