「猥雑」の意味とは?読み方は?使い方から英語や類義語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「猥雑(わいざつ)」です。

言葉の意味、使い方、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「猥雑」をざっくり言うと……

読み方猥雑(わいざつ)
意味色々なものがごちゃごちゃとしていて下品な様子
類義語雑然、混沌、雑駁など
英語訳squalid(混みごみしていて下品な様子)など

「猥雑」の意味をスッキリ理解!

猥雑:色々なものがごちゃごちゃと入り乱れて雑然としていて、下品な様子

「猥雑」の意味を詳しく

猥雑は、「品のない雑然さ」を表す言葉です。本来は悪い意味で使う言葉です。

「猥」は「入り乱れて品がない様子」を意味する漢字です。下品な様子を表す漢字として、「卑猥(ひわい=下品でみだりなこと)」などの熟語にも使われています。「雑」は「色々なものが入り乱れる様子」を意味する漢字です。

 

猥雑の意味を、雑然と比較しながら解説します。

「雑然」という言葉は、「ごちゃごちゃとしている」ことは意味していても「下品である」ことは意味していません。たとえば、「雑然とした街並み」と言った場合、色々な建物が立ち並んでいても、その状態が下品というわけではありません。

一方、「猥雑」は「ごちゃごちゃとしている」上に「下品である」状態を指します。「猥雑な街並み」と言えば、雑然としているだけでなく、汚くてあまり近寄りたくない雰囲気などのマイナスの評価も加わります。

 

「猥雑な街並み」の代表例が、繁華街の裏路地です。ゴミや荷物が無造作に積まれ、統一感のない建物の裏口に挟まれた暗くて狭い道は、猥雑という言葉が似合います。繁華街の表通りは雑居ビルが立ち並ぶ「雑然とした街並み」である一方、裏路地は猥雑です。

猥雑は、もともと「下品だ」という悪い意味の言葉でした。しかし、繁華街の裏路地のような猥雑な空間の面白さが注目されるときもあります。そのため、一概に「猥雑=悪」という文脈で使われているとは言い切れません

「猥雑」の使い方

  1. 私は、大都市の裏路地のような猥雑な空間が好きだ。
  2. 政権批判から芸能人のゴシップまで盛り込まれた猥雑な週刊誌が書店で売られている。

上記の例文のように、猥雑は「猥雑な」という形容動詞として使われることが多いです。

「猥雑」の類義語

  • 雑然:色々なものがごちゃごちゃと入り乱れている様子
  • 渾然(こんぜん):複数のものが区別なく一体となって混ざり合っている状態
  • 混沌:すべてが入り混じって区別がない状態
  • 雑駁(ざっぱく):色々なものがあってまとまりのない状態

猥雑の類義語は、「雑」という字が使われている熟語が多いです。「混」は「混ざり合う」という意味の漢字です。混のつく熟語は、猥雑と違って下品なニュアンスがありません。

「猥雑」の英語訳

猥雑を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • squalid
    (混みごみしていて下品な様子)
  • vulgar
    (低俗なさま)
  • indecent
    (低俗なさま)

猥雑の持つニュアンスを伝えきれる英単語はありませんが、「下品」「低俗」といった意味の単語を使うのが英語訳として適切でしょう。

まとめ

以上、この記事では「猥雑」について解説しました。

読み方猥雑(わいざつ)
意味色々なものがごちゃごちゃとしていて下品な様子
類義語雑然、混沌、雑駁など
英語訳squalid(混みごみしていて下品な様子)など

猥雑は頻繁に聞く言葉ではないかもしれません。しかし、路地裏のような独特の雰囲気を説明するのにぴったりの熟語です。似た意味の言葉はあっても全く同じ意味の言葉はありません。奥行きのある表現をするためにも、意味を覚えておいて損はないでしょう。