「ヴィラン」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ヴィラン」です。
「ヴィラン」の意味、使い方、語源、類義語、対義語についてわかりやすく解説します。

「ヴィラン」の意味をスッキリ理解!

ヴィラン(villain):映画や漫画に登場する主要な悪役

「ヴィラン」の意味を詳しく

「ヴィラン」とは、映画や漫画に登場する主要な悪役のことです。

単なる悪者ではなく、「主要な」という部分が重要になります。正義側の主人公が「ヒーロー」であるならば、悪党側の主人公が「ヴィラン」になるのです。

悪役でも、個性が強く魅力的に感じられるようなキャラクターを表します。

また、「ヴィラン」には「映画や漫画に登場する主要な悪役」という意味以外にも、以下のような意味があります。

  • 邪悪な人、悪意がある冷酷な人、悪党
  • 何かの問題や害悪の原因となるもの
  • (英国の警察の俗語で)犯罪者
  • マナーを知らない無骨な田舎者
  • (中世ヨーロッパの)農奴

さまざまな意味がありますが、どれもマイナスの意味で「悪いもの」を表しています。

現在、日本で使われる「ヴィラン」の主な意味は「映画や漫画に登場する主要な悪役」である場合がほとんどです。

「マナーを知らない無骨な田舎者」や「農奴」という意味で使われることはほとんどありません。

「ヴィラン」の使い方

「ヴィラン」には以下のような使い方があります。

  1. 通常、ヴィランは主人公と同じくらい人気があるものだ。
  2. 売れる作品にするためには、ヒーロー以上にヴィランを魅力的にする必要がある。

「ヴィラン」の語源

「ヴィラン」の語源はラテン語の “vīlla” です。英語はラテン語から派生した言語であり、英語の “villain” もラテン語の単語がもとになっています。

“vīlla” は、「古代ローマの荘園」を表す言葉です。ここから「農奴」を意味する “vīllānus” という俗ラテン語が生まれました。

俗ラテン語とは、正式な文書などで使われる言葉ではなく会話に使われる砕けたラテン語のことです。

その “vīllānus” が、さらに「農奴」や「粗野な感性の人」を意味する “vilein(vilain)” という語へと変化しました。

 

最終的に「悪役」という意味の “villain” という英語が完成しました。

このような由来があるため、「ヴィラン」にはいまだに「中世ヨーロッパの農奴」などの意味が残っているのです。

「ヴィラン」の類義語

「ヴィラン」には以下のような類義語があります。

  • ヒール:卑劣な奴・悪役
  • ピカレスク: 人を殺めるような極悪なことはせず、ずる賢く、ユーモアを備えた子悪党
  • アンチヒーロー:反英雄・ダークヒーロー

「ヴィラン」と「ヒール」の違い

「ヒール」はもともと「プロレスで悪役を演じるプロレスラー」のことを表す言葉でした。ここからプロレス以外でも物語の中の悪役や卑劣な人を表す意味で使われるようにもなりました。

しかし、「本当は根っからの悪い人間ではないのに悪い役を演じている」というニュアンスが含まれることがあります。

また、「ヒール」は主要な悪役という意味はなく、悪役の下っ端なども含みます。

それに対して「ヴィラン」は、悪役の中でも主役と張り合えるほどのメインのキャラクターのことを指します。

「アンチヒーロー」の意味

「アンチヒーロー」または、「反英雄」「ダークヒーロー」とは、「ヒーロー」ではあるものの優れた人格を持つヒーロー像からはかけ離れたキャラクターのことを表します。

具体的にライトノベル作法研究所が「アンチヒーロー」の定義として挙げているのは以下の9つの項目です。

  1. 自分自身の目的を達成するためには、手段を選ばない
  2. 復讐を目的とし、自身の行為が悪行であると理解しながら、非合法な手段を採る
  3. 社会から求められている正義を成すために、非合法な手段を採る
  4. 性格が人格者とは言い難い。行動様式に人格者とは考え難いものがある
  5. 法律や社会のルールよりも、自分自身で定めた「掟」を優先し、「掟」に従う
  6. 外観や能力が本来的には「悪」に属するものを源とする
  7. 行為も目的も悪であるが、一部の生き方などが読者や視聴者の共感を呼ぶ
  8. ストーリーの主たる部分で称賛される行動を採るが、普段は侮蔑されるような行動をしている
  9. 現状の体制が良い物だとは考えておらず、反体制の姿勢を選択する

[出典:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%BC]

「アンチヒーロー」の具体例としては「デッドプール」が挙げられます。

彼はアメコミのヒーローですが、ヒーローとしての力を社会のためではなく、個人的な復讐のために使います。

言動もヒーロー像に当てはまるとは言えず、下品なギャグや暴言を言ったり、人を躊躇(ちゅうちょ)なく殺します。

デッドプールの特徴が上の9つの項目にどれくらい当てはまるか考えてみましょう。

  1. 個人的復讐のために暴力・殺人・拷問を行う
  2. 個人的復讐のために暴力・殺人・拷問を行う
  3. 該当なし
  4. 発言が下品で暴力的・暴力をいとわない
  5. 己の復讐のために社会のルールを破る
  6. 「腐ったアボカド」と表現されるような顔
  7. 恋人を最も大切に思っている点で共感を呼ぶ
  8. 恋人のための行動が主たるものだが、そのために暴力的な手段を取る
  9. ヒーロー組織に反発的で単独で行動しようとする

「アンチヒーロー」を定義する9つ中8項目が「デッドプール」の特徴に当てはまるものでした。

「ヴィラン」の対義語

「ヴィラン」には以下のような対義語があります。

  • ヒーロー:普通の人を超える力・知識・技術を持ち、社会にとって有益とされる行為を行う
  • ヒロイン:女性版のヒーロー

まとめ

以上、この記事では「ヴィラン」について解説しました。

英語表記ヴィラン(villain)
意味映画や漫画に登場する主要な悪役
語源「古代ローマの荘園」を意味するラテン語 “vīlla”
類義語ヒール、ピカレスク、アンチヒーロー
対義語ヒーロー、ヒロイン

「ヴィラン」には、類義語が多くあるので、類義語との違いをしっかりと理解しておきましょう。