スポーツ選手や職人さんなど、その道を極めた人というのは尊敬できますよね。
そのような人のことを、「ベテラン選手」や「プロ級の腕前」と表現することがありますが、実はこの2つの単語には、意味の違いがあります。
そこで今回は、そんな「ベテラン」と「プロ」の違いについて解説します。
結論:ベテランは長さ、プロは職業
「ベテラン」をもっと詳しく
「ベテラン」には、長きにわたる訓練や経験によって、何か熟練した技術を持っている人という意味があります。
しかし、その厳密な定義はないので、「ベテラン」となるのに「何年必要か?」や「どれほどの技術力が必要か?」といった基準は明確にありません。人それぞれ、自分なりに「ベテラン」を定義しています。
ここで注意が必要なのが、英単語の “veteran” です。日本語の「ベテラン」と同じように「老練(ろうれん)な」といったニュアンスはあるのですが、特にアメリカにおいて、 “veteran” という単語は多くの場合に主に「退役軍人(たいえきぐんじん)」を意味します。
例えば、アメリカには現役から退いた軍人を扱う「退役軍人省」というものがあります。正式名称は、“Department of Veterans Affairs” です。“veteran” という単語が使われていますね。
英語で「ベテラン」を表現したいときには、“experet” を使うと良いでしょう。“expert” の方が「熟練した」「老練な」という意味で広く使われています。
「プロ」をもっと詳しく
「プロ」は、「プロフェッショナル」の略語で、何かを職業としていることを意味します。対義語は「アマチュア」です。
一番イメージしやすいのが、スポーツにおける「プロ」でしょう。以下、日本経済新聞に各スポーツにおける「プロの成り方」について、分かりやすい表がありましたので、引用します。
[出典:https://style.nikkei.com/article/DGXDZO36948100S1A201C1W14000]
このように、「プロ」のなり方は職業によってそれぞれです。
語源である英語の “professional” には同じように、「職業の」「専門職の」という意味があるので、特に使うのに注意する必要はありません。
まとめ
以上、この記事では、「ベテラン」と「プロ」の違いについて解説しました。
- ベテラン:長年の経験を経て高い技術力を持った人
- プロ:あることを職業にしている人
誰かを褒める時などによく使う言葉ですが、大きな違いがあります。きちんと使い分けができるといいですね。