「バルコニー」と「ベランダ」と「テラス」と「デッキ」の違いとは?

違いのギモン

部屋の外についているスペースのことを表す言葉としては「バルコニー」や「ベランダ」や「テラス」や「デッキ」などがありますよね。

私たちはこれらの言葉を何気なく使っていますが、この4つの言葉は何が違うのでしょうか。

調べてみると、興味深い事実がわかりました。

そこで、今回は「バルコニー」「ベランダ」「テラス」「デッキ」の違いについて解説していきたいと思います。

結論:何階にあるか、屋根があるかどうか、何の延長かが違う

「バルコニー」と「ベランダ」と「テラス」と「デッキ」では何階にあるか、屋根があるかどうかが違います。

まず、「バルコニー」は2階以上にあって、建物の外に張り出した屋根のない手すり付きスペースのことを表しています。

次に、「ベランダ」は建物の外に張り出した屋根付きのスペースのことです。

また、「テラス」は1階にある、地面より少し高い、建物から突き出している空間のことで、庭の延長です。

そして、「デッキ」は1階にある、居室の外に設けられた、ある程度広さのある空間のことで、室内の延長です。

「バルコニー」をもっと詳しく

バルコニーは2階以上にあって、建物の外に張り出した屋根のない手すり付きスペースのことを表しています。

そして、この言葉はイタリア語です。

ちなみに、バルコニーには建物から外に突き出した形のものと、野外の陸屋根状のスペースを利用する場合とがあります。

陸屋根とは、傾斜がない平面状の屋根のことです。

↑陸屋根状のスペースを使ったバルコニー

そして、これらはどちらも海外でよく見かけるスタイルです。

また、下の階の屋根を利用したバルコニーのことを、ルーフバルコニーと言います。

ちなみに、手すりをつけることは日本では建築基準法で定められています。

 

そんなバルコニーは太陽の光が直接入ってくるので、植物を育てるのに最適なスペースです。

ただ、集合住宅で水やりをする時は下の階の住民への配慮が必要です。やはり、水がかかってしまうと不快ですからね。

そして、バルコニーには屋根がないので、雨や風による劣化がはやいというデメリットがあります。

そのため、バルコニーを設置する時には腐食やさびなどに強い素材を使用し、こまめな点検を行うべきです。

ちなみに、バルコニーの想像がつかない時には、ロミオとジュリエットの場所だと言うと伝わりやすいでしょう。

「ベランダ」をもっと詳しく

ベランダは建物の外に張り出した屋根付きのスペースのことです。柵で囲われていることがほとんどでしょう。

そして、この言葉はポルトガル語です。

ちなみに、ベランダと室内とは戸や窓などで隔てられています。また、縁側や下屋などもベランダであるととらえることができます。

ちなみに、ベランダは2階以上に設置されていることが多いですが、階は関係ありません。まれに1階の屋根付きの屋外空間のことを指すこともあります。建物の外に張り出していて、屋根つきならすべてベランダなのです。

 

そんなベランダはスペースの広さにもよりますが、雨の日でも洗濯物を干すことができ、植物を育てる場所にもできるというメリットがあります。

そして、ある程度自由に設置することができますが、どこまで自由にしていいかは決められている可能性もあるので、ベランダをリフォームする時にはその物件の利用規約を確認する必要があるでしょう。

また、大家さんに相談してみるのも手かもしれません。

 

そして、ベランダは緊急時の避難経路として利用できるようになっているので、避難経路をふさいでしまわないよう、注意が必要です。

「テラス」をもっと詳しく

テラスは1階にある、地面より少し高い、建物から突き出している空間のことで、庭の延長です。

そして、この言葉はフランス語で盛り土のことを表しています。

また、テラスには屋根があるものとないものがあります。

ちなみに、テラスはデッキと使いわけが難しい言葉ですが、デッキと違って庭の延長であるという特徴があります。

 

そして、戸などを通じて建物内に通じていて、石張りやタイルでできていることが多いでしょう。また、レンガやコンクリートなどでできていることもあります。

ちなみに、玄関先にあってテラスのようになっている場所のことはポーチと呼ばれます。

そして、建物の屋上にある広場のことをテラスと呼ぶ場合もあります。

また、テラスのイメージはカフェを思い浮かべればわかりやすいでしょう。

「デッキ」をもっと詳しく

デッキは1階にある、居室の外に設けられた、ある程度広さのある空間のことで、室内の延長です。

そして、デッキはもともとは船の甲板など、乗り物の床のことを表していました。

また、デッキは地面より少し高くなっている場合が多いでしょう。そして、木でできたウッドデッキであることが多いです。

 

ちなみに、デッキはテラスと違って、室内の延長であるという大きな特徴があります。そして、ある程度の広さがないとデッキとは呼ばれません。

また、屋根はありません。

ちなみに、デッキではご飯を食べたり、遊んだりもできます。

また、デッキは種類によって耐用年数やメンテナンスの方法などに違いがあるため、これらの特徴を事前に確かめて、しっかりと選ぶべきでしょう。

まとめ

以上、この記事では、「バルコニー」と「ベランダ」と「テラス」と「デッキ」の違いについて解説しました。

  • バルコニー:2階以上にあって、建物の外に張り出した屋根付きのスペースのこと
  • ベランダ:建物の外に張り出した屋根付きのスペースのこと
  • テラス:1階にある、地面より少し高い建物から突き出している空間で、庭の延長
  • デッキ:1階にある、居室の外に設けられたある程度広さのある空間のことで、室内の延長

「バルコニー」と「ベランダ」と「テラス」と「デッキ」にはきちんと違いがあったんですね。住まいに設置する場合には、それぞれの特徴をよく把握しておくべきでしょう。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。