「恭しい」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、「恭しい(うやうやしい)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「恭しい」の意味をスッキリ理解!

恭しい(うやうやしい):礼儀にかなって丁重であること、出しゃばらず控えめであること

「恭しい」の意味を詳しく

「恭しい」は、「礼儀にかなって丁重である」「出しゃばらず控えめである」という意味です。相手を敬った丁重な状態であることを表します。

相手を敬う気持ちが非常に高いときに使う言葉であるため、シーンを選んで用いる必要があります。相手を敬う気持ちは自発的にうまれるものであるため、相手に対して「恭しくしなさい」などと促すのは不適切です。

使い方の注意点

「恭しい」は、神仏など強くその対象を尊敬しているときにしか使わない言葉です。そのため、自分や自分と立場が近い人には使いません。

間違った対象に使うと、ちぐはぐで滑稽な印象を与えてしまう可能性があります。

また、「恭しい」は基本的に、第三者の行動を指す言葉です。このため、「私は先輩に対して恭しくした」というように、自分の行為に対しては使うことができません。

「恭しい」の使い方

  1. 女将は三つ指をついて恭しく頭を下げた。
  2. 神主は神前で恭しく頭を下げる。
  3. 社長が来社したため、彼は姿勢や身なりを正して恭しく出迎えた。
  4. ホテルマンが恭しい態度をとる。
  5. ウエイターがワインを一本運んできて、恭しくグラスに注いだ。

形容詞の「恭しい」は、「恭しく」と連用形に活用して副詞的に用いることがあります。形が異なるだけで、意味は同じです。

「恭しい」の由来

「恭しい」の「恭」には、「人に対して礼儀正しく謹(つつ)しむ」「敬意をもってへり下る」という意味があります。

「恭」を使った熟語

「恭」を使った熟語には、以下のようなものがあります。

  • 恭賀(きょうが):新年を謹んでお祝い申し上げるということ
  • 恭敬(きょうけい):慎み敬うこと
  • 恭倹(きょうけん):人には恭しく、自分は慎み深くすること
  • 恭順(きょうじゅん):慎みの態度で従うこと
  • 謙恭(けんきょう):へり下って礼儀正しく接すること

「恭しい」の類義語

「恭しい」には以下のような類義語があります。

  • 謹(つつし)んで:恭しくかしこまること
  • 畏(かしこ)み:恐れ多く思うこと
  • 慎(つつ)ましい:控えめでしとやかであること
  • 遠慮深い:慎ましく、出しゃばらないこと

「謹んで」は、「謹んでお慶び申し上げます」「ご逝去を悼み、謹んで哀悼の意を表します」などと使います。これらは常套句なので、頭に入れておきましょう。

「畏み」は聞きなれない言葉かもしれませんが、「恭しい」と同様に神仏に対してよく使われます。そのため、日常会話ではあまり使われません。アニメやマンガでは「かしこみかしこみ申す」というセリフで使われたりします。

「恭しい」の対義語

「恭しい」には以下のような対義語があります。

  • 無礼:礼儀を欠くこと
  • 不行儀(ふぎょうぎ):行儀がよくないこと
  • 無作法/不作法:礼儀作法に外れること
  • 非礼:礼儀の尺度に合わないこと。
  • 不躾(ぶしつけ):無作法であること
  • 失敬(しっけい):人に対し礼や敬意を欠くこと
  • 武骨/無骨:作法を身につけていないこと

「恭しい」の英語訳

「恭しい」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • respectful
    (敬意を表する)
  • gracious
    (丁重な)
  • courteous
    (礼儀正しく思いやりのある)
  • polite
    (礼儀正しい)

まとめ

以上、この記事では「恭しい」について解説しました。

読み方恭しい(うやうやしい)
意味礼儀にかなって丁重であること、出しゃばらず控えめであること
由来「人に対して礼儀正しく謹しむ」「敬意をもってへり下る」という意味の「恭」より
類義語謹んで、畏み、慎ましい など
対義語無礼、不行儀、無作法(不作法) など
英語訳respectful(敬意を表する)、gracious(丁重な)、courteous(礼儀正しく思いやりのある)

「恭しい」は、日常的にはあまり用いられない言葉ですが、正しい意味を理解していざ使う時に備えておきましょう。