四字熟語「有耶無耶」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「有耶無耶(うやむや)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「有耶無耶」の意味をスッキリ理解!

有耶無耶(うやむや):あいまいなこと。

「有耶無耶」の意味を詳しく

「有耶無耶」、「あいまい、はっきりしない」「不明瞭」「いいかげん」ということを指す言葉です「耶」は疑問の助詞で、「有るのか無いのか」という意味です。

「有耶無耶」の使い方

  1. 誰に責任があるのか、有耶無耶なまま話し合いは終わってしまった。
  2. 有耶無耶な返答をされて困ってしまった。
  3. 彼の提案は有耶無耶にされて流れてしまった。
  4. 有耶無耶にしていた約束を果たす。

「有耶無耶」は、形容詞として使う場合と動詞として使う場合があります。①②の例文での「有耶無耶」は形容詞として使われ、③④の例文での「有耶無耶」は動詞として使われています。

「有耶無耶」の由来

「有耶無耶」の由来については、3つの説があります。1つ目は、「有りや無しや」を漢文調に書いた「有耶無耶」が音読されて「うやむや」になった説です。2つ目は、「うやむや」に「有耶無耶」という字を当てただけという説です。

そして、3つ目は、秋田県象潟町(きさかたまち)にある「有耶無耶の関」が語源になったという説です。3つ目の説である「有耶無耶の関」について、次のような言い伝えがあります。

昔、秋田県と山形県の県境には乱暴な鬼が住んでいました。そこで、山の神様は使いのカラスに「鬼が現れたときには『有や』現れないときには『無や』と鳴くように」と言いました。この昔話が「有耶無耶」の由来とされています。

「有耶無耶」の類義語

「有耶無耶」には以下のような類義語があります。

  • 曖昧模糊(あいまいもこ):物事がはっきりせず、ぼやけている様子
  • 朦朧模糊(もうろうもこ):はっきりと分からないこと
  • 酔眼朦朧(すいがんもうろう):ものの様子がはっきり見えない様子
  • 不得要領(ふとくようりょう):要領を得ないこと
  • 渾渾沌沌(こんこんとんとん):いろいろなものが入り乱れている様子

「曖昧模糊」の「曖昧」と「模糊」の両方には、「物事や態度がはっきりしないこと」という意味があります。似た意味の言葉を重ねることで、あやふやさが強調された言葉です。「朦朧模糊」も「曖昧模糊」と成り立ちは同じで、不明瞭さを示す言葉が重ねられています。

「渾渾沌沌」は、「渾沌(こんとん)」を重ねて意味を強調した言葉です。もともとは世界の最初の状態を指す言葉で、整頓される前のごちゃごちゃした様子を示す言葉として使われるようになりました。「カオス」とも言われ、「混混沌沌」とも書きます。

「有耶無耶」の対義語

「有耶無耶」には以下のような対義語があります。

  • 明明白白(めいめいはくはく):非常に明瞭ではっきりしていること
  • 一目瞭然:一目ではっきりと分かること
  • 事理明白(じりめいはく):説明の必要がないほど当たり前のこと
  • 直截簡明(ちょくせつかんめい):まわりくどくなく、簡潔で分かりやすい様子

「事理明白」の「事理」は「物事の道理や筋道」という意味で、「明白」と合わせられて「きわめてはっきりしている、いわずもがな」ということを示します。 「直截簡明」の「直截」は「直ちに裁決する」という意味で、「簡明」は明瞭であることを指します。

「有耶無耶」の英語訳

「有耶無耶」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • obscure
    (あいまい)
  • indefinite
    (定まっていないこと)
  • vague
    (漠然とした)

まとめ

以上、この記事では「有耶無耶」について解説しました。

読み方有耶無耶(うやむや)
意味あいまいなこと
由来「有や無しや」の当て字、「有耶無耶の関」の昔話など
類義語曖昧模糊、朦朧模糊、酔眼朦朧など
対義語明明白白、一目瞭然、事理明白など
英語訳obscure(あいまい)、indefinite(定まっていないこと)vague(漠然とした)

「有耶無耶」は漢字で使うことはあまりありませんが、ひらがなでは頻繁に使う言葉です。対義語や類義語もあわせて覚えておきましょう。