「うやむや」と「あやふや」。この2つの言葉の違いをあやふやにしたまま使っている人も多いのではないでしょうか。「うやむや」と「あやふや」は似たような言葉ですが、きちんと違いがあります。使い方を間違えると痛い目にあうかもしれません。
そこで、今回は「うやむや」と「あやふや」の違いについて解説したいと思います。
結論:意図的か、そうじゃないかの違い
「うやむや」とは意図的にごまかして不確かにすることです。一方、「あやふや」は不確かであいまいな状態のことです。
この2つの言葉には、意図的か、そうじゃないかの違いがあります。
「うやむや」を詳しく
「うやむや」は意図的にごまかして不確かにする、という意味の言葉です。つまり、本当はそのことについて知っているのに、記憶がないふりをしてごまかすことを「うやむや」にすると言います。
「あやふや」を詳しく
「あやふや」は不確かであいまいな状態のことです。つまり、その人自身がよくわかっておらず確かなことを言えない状態のことを指します。
「うやむや」と「あやふや」の使い分け例
さて、ここで問題です。
記憶が「●●●●」で、あまりよく覚えていない。
この中に入るのは、「あやふや」でしょうか。それとも「うやむや」でしょうか。
正解は「あやふや」です。なぜなら、この例では記憶があいまいで、不確かだからよく覚えていないと言っているからです。
「うやむや」は、大臣はその問題を「うやむや」にしたまま辞職した、などのように使います。この場合、大臣はその問題について知っていたのに意図的にごまかして辞職した、という意味になりますからね。
ちなみに、「あいまい」はどっちの意味でも用いることができる便利な言葉です。
まとめ
以上、この記事では、「うやむや」と「あやふや」の違いについて解説しました。
- うやむや:意図的に不確かにしてごまかすこと
- あやふや:不確かであいまいな状態
この記事を読んだ後は、「うやむや」と「あやふや」をきちんと使い分けていきたいですね。