「牛に引かれて善光寺参り」の意味とは?使い方から英語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)」です。

言葉の意味・使い方・由来・英語訳について分かりやすく解説します。

☆「牛に引かれて善光寺参り」をざっくり言うと……

読み方牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)
意味他人に連れられて、思いがけずよい方へ導かれることの例え。
由来長野県にある善光寺にまつわる逸話から。
英語訳Goslings lead the geese to water.(ヒナがガチョウを水辺へ連れて行く)など

「牛に引かれて善光寺参り」の意味をスッキリ理解!

牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり):他人に連れられて、思いがけずよい方へ導かれることの例え。

「牛に引かれて善光寺参り」の意味を詳しく

「牛に引かれて善光寺参り」とは、「他人に連れられて、思いがけずよい方へ導かれることの例え」であることわざです。

このことわざは、直接的に場所のことを指す場合もあれば、精神的なものごとを指す場合もあります。場所について指す場合は「他人に連れられて、思いがけない場所に出かけること」を意味することになります。

「牛に引かれて善光寺参り」の使い方

  1. 恋人からのサプライズは、まさに牛に引かれて善光寺参り、突然の温泉旅行だった。
  2. 私が将来の夢をみつけたのは、牛に引かれて善光寺参りと言える出来事がきっかけだった。
  3. 牛に引かれて善光寺参りで、友人に誘われて行ったコンサートが、このアーティストに熱をあげるきっかけだった。

「牛に引かれて善光寺参り」は、好ましい状況について述べるときに使われることわざです。

「牛に引かれて善光寺参り」の由来

「牛に引かれて善光寺参り」は、実際に長野県にある善光寺にまつわる逸話を由来としたことわざです。その昔、信濃国(現在の長野県)に住んでいたケチで欲深い老婆にまつわるものです。

 

ある日老婆が洗濯をしていると、どこからか走ってきた牛が彼女の洗濯物をひとつ、ツノに引っ掛けて走っていってしましました。老婆は牛を追いかけることにしましたが、そうしているうちに善光寺へたどり着きました。

善光寺にたどり着いた老婆は、牛が御堂(みどう)に入っていくのを目撃し、そこへ続きました。すると光が彼女を包み、足元には「牛とのみ思いすごすな 仏の道に汝を導く己の心を」というメッセージが残りました。

この経験から老婆は、非常に信心深い人間へと変わります。最終的に老婆は、大往生を遂げました。

「牛に引かれて善光寺参り」の英語訳

牛に引かれて善光寺参りを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Goslings lead the geese to water.
    (ヒナがガチョウを水辺へ連れて行く)
  • be led into doing good by chance
    (偶然に導かれる)

“Goslings lead the geese to water.” は、場所的な意味合いで使われるものです。

まとめ

以上、この記事では「牛に引かれて善光寺参り」について解説しました。

読み方牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)
意味他人に連れられて、思いがけずよい方へ導かれることの例え。
由来長野県にある善光寺にまつわる逸話から。
英語訳Goslings lead the geese to water.(ヒナがガチョウを水辺へ連れて行く)など

「牛に引かれて善光寺参り」は、いちど耳にすると印象に残ることわざです。由来もきちんと理解しておきましょう。