「ウール」と「カシミヤ」の違いとは?わかりやすく解説

違いのギモン

肌寒いと思った時には、手袋やマフラーなどファッション小物が活躍します。1つあるだけで全く異なるほど、暖かさを感じます。これらの寒い時に活躍するアイテムの素材に注目したことはありますか。

実はこれらのアイテムには、「カシミヤ」や「ウール」がよく使われているのです。今回は、この「カシミヤ」と「ウール」についての違いを解説します。

結論:原料となる動物の毛が異なる

どちらも動物の毛から取れるものですが、取れる動物の種類が異なっています。

「カシミヤ」はヤギ、「ウール」は羊です。「カシミヤ」の方が暖かいです。

「ウール」をもっと詳しく

「ウール」は天然素材なので、肌に優しいことはもちろんですが、夏は涼しく、冬は暖かいという優れた特徴を持っています。

「ウール」の原産となる毛は、オーストラリアやニュージーランド、フランスなどの羊の毛が有名です。特にメリノと呼ばれる種類が有名です。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

また「ウール」の中で最高級と言われているのがオーストラリアのメリノ種です。セーターやスーツなど、トップスとして着ると、「ウール」のとても高い保温力を実感することができます。

ただ、洗濯するとシワができやすいので、お手入れの際に注意が必要です。たくさん着ると毛玉がたくさんついてしまう可能性もあります。しかし厚みもあるので、耐性が高く丈夫なのがウールの特徴です。

「カシミヤ」をもっと詳しく

一方の「カシミヤ」は、カシミヤヤギと呼ばれるヤギの毛から生産されます。

このカシミヤヤギは、インド北部のカシミール地方に生息していることからカシミヤヤギと呼ばれます。とても生産量が少ないため、高級素材の代名詞とも言われています。

例えばカシミヤヤギ1頭あたりから150gから200gしか取れません。それほど希少価値が高いことに加えて、性能もとても高いのです。

触ってみるとわかるのですが、肌触りがとても良く、軽くて柔らかいので肌にとても馴染みます。カシミヤはウールに比べて保温性がとても高いので、暖かく感じます。

まとめ

以上、この記事では、「ウール」と「カシミヤ」の違いについて解説しました。

  • ウール:羊の毛を原料として、厚みと重さがあり、丈夫で暖かい
  • カシミヤ:ヤギの毛を原料として、軽くて肌触りが良く、ウールより暖かい

「ウール」と「カシミヤ」の違いがわかると、冬物のコートやマフラーを購入する時に役に立ちます。この2つの素材でできたアイテムを用途によって使い分けるといいですね。