今回ご紹介する言葉は、ことわざの「烏鷺の争い(うろのあらそい)」です。
言葉の意味・使い方・英語訳について分かりやすく解説します。
☆「烏鷺の争い」をざっくり言うと……
読み方 | 烏鷺の争い(うろのあらそい) |
---|---|
意味 | 囲碁で勝負をすること |
英語訳 | game of go(囲碁の勝負、囲碁) |
「烏鷺の争い」の意味をスッキリ理解!
「烏鷺の争い」の意味を詳しく
「烏鷺(うろ)」とは、鳥の種類である「カラス」と「サギ」のことです。
カラスは黒色を象徴する鳥です。また、サギは白色を象徴する鳥として「烏鷺」という言葉に用いられています。そのため、「烏鷺」は、単に「黒色と白色」を表す言葉としても用いられます。
「烏鷺の争い」における「烏鷺」は、黒色のカラスと白色のサギを2色の碁石に見立てたものです。したがって、「烏鷺の争い」は「囲碁で勝負をすること」という意味のことわざなのです。
なお、異名として、「囲碁」のことを「烏鷺」と表現することがあります。
「烏鷺の争い」と「黒白を争う」
「烏鷺の争い」のように、黒色と白色の争いを表す言葉として、「黒白を争う(こくびゃくをあらそう)」ということわざがあります。一見すると、これら2つのことわざはよく似た言葉に思えますよね。しかし、その意味は全くの別物です。
すでにご紹介したように、「烏鷺の争い」における黒色と白色は、囲碁の碁石の色を表しています。つまり、「烏鷺の争い」は、囲碁の勝負のことです。
一方、「黒白を争う」の黒色と白色は、物事の善と悪のことです。つまり、「黒白を争う」とは、「物事の正邪(せいじゃ)や善悪、是非をはっきりさせる」という意味のことわざなのです。
このように、ことわざに用いられている色や言葉の印象は似ていますが、意味は全く異なります。どちらの意味もきちんと覚えておきましょう。
「烏鷺の争い」の使い方
「烏鷺の争い」の使い方として、以下のような例文が挙げられます。
- 名人同士の烏鷺の争いを生で観戦する。
- 彼は高度な烏鷺の争いを繰り広げるので、大変見応えのある人である。
- 烏鷺の争いの中で培った判断力が、日常でも様々な場面で役に立っている。
「烏鷺の争い」の英語訳
「烏鷺の争い」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- game of go
(囲碁の勝負、囲碁) - playing go
(碁打ち(ごうち)、囲碁をする)
まとめ
以上、この記事では「烏鷺の争い」について解説しました。
読み方 | 烏鷺の争い(うろのあらそい) |
---|---|
意味 | 囲碁で勝負をすること |
英語訳 | game of go(囲碁の勝負、囲碁) |
「囲碁」の別称は、「烏鷺」以外にも「手談(しゅだん)」「方円(ほうえん)」「坐隠(ざいん)」など多く存在します。1つの物事の別の言い方を覚えるだけでも、語彙力は飛躍的に向上します。
ワンランク上の語彙として、「烏鷺の争い」という言い方を日常の中で使ってみましょう。