ことわざ「鵜の真似をする烏」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「鵜(う)の真似をする烏(からす)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「鵜の真似をする烏」の意味をスッキリ理解!

鵜(う)の真似をする烏(からす):能力もないのに、人の真似をして失敗すること

「鵜の真似をする烏」の意味を詳しく


「鵜の真似をする烏」は、能力もないのに、人の真似をして失敗することを意味することわざです。

自分の腕前がどのようなものかを知らずに、いたずらに人まねをして失敗するということです。

「すぐれたものを見習う」という意味ではないので注意しましょう。

 

「鵜」は「鶏(とり)」と漢字が似ていますが、異なる漢字です。読み方に注意しましょう。

「鵜」とは、水鳥(みずとり)の一種です。水鳥は、水に潜って魚を獲ります。そして「烏(からす)」とは、おなじみの黒い鳥(とり)カラスのことです。

 

水鳥の一種である鵜は、カラスと同じく黒い羽を持ちます。

ただ、姿かたちは似ていても、カラスには水鳥のように水に潜って魚を獲る能力はありません。

そのような能力の違いを考えず、自分も水鳥のように水に潜ることができると軽く考えたカラスは、水に溺れてしまいます。そこから転じて、身の程知らずであることを表すことわざになりました。

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「鵜の真似をする烏」の使い方

  1. 木管楽器と金管楽器では吹き方が全く違うのに、トランペット奏者がサックスを吹こうとするなんて、鵜の真似をする烏になってしまう。
  2. 鵜の真似をする烏にはならないよう、自分の得意分野を伸ばそう。
  3. 頭が良いBくんと同じ塾に、我が子を通わせたが、鵜の真似をする烏になってしまった。

「鵜の真似をする烏」の由来

「鵜の真似をする烏」の由来は、室町時代の初期に書かれた、『風雅和歌集(ふうがわかしゅう)』です。

『風雅和歌集』は勅撰(ちょくせん)和歌集の一つです。勅撰和歌集とは、天皇や上皇の命令によって編纂(へんさん)された和歌集のことです。

まだ鵜が多くいた昔は、烏が鵜の真似をして溺れる様子を実際に目にすることもあったのかもしれません。

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「鵜の真似をする烏」の類義語

「鵜の真似をする烏」には以下のような類義語があります。

  • 西施(せいし)の顰(ひそみ)に効(なら)う:むやみに人の真似をして、世間の笑い者になること
  • 竜(りゅう)を描(えが)きて狗(いぬ)に類(るい)す:質や力量(りきりょう)の劣る者が、優れた人物の真似をして失敗すること
  • 魚(とと)の真似する目高(めだか):能力のない者が能力のある者の真似をすること
  • 猿(さる)が髭揉(ひげも)む:つまらない者が立派な者の真似をして、威厳を取り繕うこと
  • 鵜のまねする烏は大水(おおみず)を飲む:軽率に人の真似をして失敗すること
  • 人(ひと)真似すれば過(あやま)ちする:自分の能力を考えずに人の真似をして、過ちをおかすこと
  • 雁(がん)が飛べば石亀(いしがめ)も地団駄(じだんだ):自分の分際(ぶんざい)を考えず、人の真似をしようとすること
  • 鳥(とり)なき里の蝙蝠(こうもり):強い者がいないところで、つまらない者がいばること
  • 鯉(こい)が踊れば泥鰌(どじょう)も踊る:自分の身の丈に合っていない人の真似をすること
  • 「鵜の真似をする烏」の英語訳

    「鵜の真似をする烏」を英語に訳すと、次のような表現になります。

    • A crow imitates a cormorant will drown.
      (鵜の真似をする烏)
    • The jay is unmeet for a fiddle.
      (カケスはバイオリンを弾くのには不適切である)
    “jay” は、カラス科の鳥です。地面を斜めに飛び跳ねます。

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    まとめ

    以上、この記事では「鵜の真似をする烏」について解説しました。

    読み方 鵜(う)の真似をする烏(からす)
    意味 能力もないのに、人の真似をして失敗すること
    由来 室町時代初期の風雅和歌集
    類義語 雁が飛べば石亀も地団駄、鯉が踊れば泥鰌も踊る、人の真似すれば過ちするなど
    英語訳 A crow imitates a cormorant will drown.(鵜の真似をする烏)

    自分の身の丈に合わないことを真似しても、失敗をして笑われるだけです。しかし、真似をして伸びることもあります。

    「鵜の真似をする烏」になることがないよう、自分のできることを着実に伸ばしていきましょう。

    人にはない、自分だけが持つ能力もあるはずです。人の真似をするのは、ほどほどにするのがよいかもしれません。

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