心理学用語「アンダーマイニング効果」とは?意味と具体例を解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「アンダーマイニング効果(あんだーまいにんぐこうか)」です。

言葉の意味、具体例、由来、英語訳についてわかりやすく解説します。

 

「アンダーマイニング効果」の意味をスッキリ理解!

アンダーマイニング効果(あんだーまいにんぐこうか)自発的に行われている行動に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行うことでやる気がなくなってしまうこと

 

「アンダーマイニング効果」の意味を詳しく

「アンダーマイニング効果」は自発的に行われている行動に対して、報酬を与えるなどの外発的動機付けを行うことでやる気がなくなってしまうことのことです。

「抑制効果」と呼ばれることもあります。

 

自ら「やりたい」と思うことは「内発的動機付け」と言います。ただ単に「楽しいからゲームをする」などがこれに当たります。行為自体に価値を見出しているのです。

一方で、報酬などの何かのメリットのために行うことは「外発的動機付け」と言います。「ゲームをすればお金がもらえる」という状況でゲームをするときにはこちらになります。

「アンダーマイニング効果」とは、ただ楽しくてゲームをやっていた人に報酬を与えるとゲームのやる気が減少したり、報酬無しではゲームをやりたくなくなったりすることです。

「アンダーマイニング効果」の具体例

「アンダーマイニング効果」について、多くの実験が行われました。

ここでは代表的な2つの実験を見てみましょう。

心理学者のエドワード・デシが行った実験と、レッパー・M・Rが行った実験です。

 

エドワード・デシの実験

彼は、パズルが好きな大学生を集めて2つのグループに分けて、3日間パズルを解かせました。

ひとつめのグループでは、1日目には自由にパズルを解かせ、2日目ではパズルを解くごとに金銭的報酬を与えました。そして、3日目では金銭的報酬は与えず、また自由に解かせました。

一方で、ふたつめのグループは3日間自由にパズルを解かせ、金銭的報酬などは一切与えませんでした。

その結果ひとつめのグループでは3日目のモチベーションが著しく下がってしまったのです。ふたつめのグループではモチベーションの低下は見られませんでした。

 

レッパー・M・Rの実験

彼は幼稚園児を3つのグループに分けて絵を描いてもらい、その様子を観察しました。

 

ひとつめのグループには「絵を描いたらご褒美をあげる」という約束をし、実際に絵を描いた子にはご褒美をあげました。

ふたつめのグループには事前に「ご褒美をあげる」などは言いませんが、絵を描いた子にはご褒美をあげました。

最後のグループには「ご褒美をあげる」という約束もしませんし、実際ご褒美もあげません。

 

これらのお絵かきが終わった後の自由時間では、ひとつめのグループの子たちは、自発的にお絵かきをする時間が減りました。

一方でふたつめのグループの子は、特に時間は減りませんでした。

「アンダーマイニング効果」の由来

「アンダーマイニング」という名前は “undermining”という英単語が由来しています。

“undermining” は「徐々に弱らせる」「弱体化させる」という意味の動詞 “undermine” を名詞化したものです。

「やる気を失わせる」という内容から「弱体化させる」という意味のこの動詞が使われました。

「アンダーマイニング効果」の英語訳

「アンダーマイニング効果」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • undermining
    (アンダーマイニング効果)

まとめ

以上、この記事では「アンダーマイニング効果」について解説しました。

読み方アンダーマイニング効果(あんだーまいにんぐこうか)
意味自発的に行われている行動に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行うことでやる気がなくなってしまうこと
由来「弱体化させる」という意味の英単語 “undermine” から
英語訳undermining(アンダーマイニング効果)

「アンダーマイニング効果」は、仕事や学業に深く関わる心理現象です。意味や具体例をしっかりと理解しておきましょう。