「うなぎ」と「あなご」と「はも」の違いとは?見た目まで解説

違いのギモン

見た目が似ている「うなぎ」「あなご」「はも」ですが、違いはわかりますか。“うなぎ以外は食べたことがない”なんていう人もいるかもしれません。

この記事では、基本的な情報から驚きの違いまで、徹底解説していきます。

☆「うなぎ」「あなご」「はも」の違いをざっくり言うと……

うなぎあなごはも
生息地淡水(産卵期は海水)海水海水
産卵場所遠方遠方近場
皮膚色青黒い茶褐色茶褐色
ありなしなし
呼吸法皮膚科級とエラ呼吸皮膚呼吸皮膚呼吸
濃厚あっさりしっとりとした甘み
値段高いお手頃時期による

結論:うなぎは鱗があり、陸でも生きることができる

大きな違いは、「鱗(うろこ)の有無」と「呼吸法」です。

うなぎあなごはも
ありなしなし
呼吸法エラ呼吸と皮膚呼吸エラ呼吸のみエラ呼吸のみ

「うなぎ」をもっと詳しく

「うなぎ」とは、ウナギ目ウナギ科に属する魚類の一種です。世界中の熱帯から温帯にかけて生息しています。現在世界で確認されているのは 23 種類で、そのうち食用は 4 種類です。日本で多く流通しているのはニホンウナギという種類です。

ウナギの表面は青黒く、全長は 約1m あります。そして、退化して体内に埋まってしまっているのでわかりづらいですが、鱗を持っています。

呼吸法も特殊です。魚類は通常「エラ呼吸」を行いますが、うなぎはエラ呼吸に加えて「皮膚呼吸」も行います。そのため、体と周囲が濡れている場合は、陸でもある程度の時間は生きることが可能です。

ちなみに、株価などが急速に上昇する時に使う「うなぎのぼり」の語源は、『うなぎが切り立った絶壁でも体をくねらせて登る様子』から来ています。

 

通常、川や湖などの淡水に生息していますが、産卵や孵化 (ふか) の時期はマリアナ海峡に生息していることも特徴です。グアムとフィリピンの間まで旅をするなんて驚きますよね。マリアナ海峡で生まれたニホンウナギの卵は、稚魚となって日本に戻ってきます。

よく耳にする「養殖うなぎ」は、その稚魚を捕らえて育てたものと言うことです。

現在のニホンウナギの生産量は、養殖の占める割合が 99% に対して、天然はわずか 1% です。天然ウナギが減少した原因は、稚魚の乱獲です。そのため、ニホンウナギは絶滅危惧種に指定されています。

また、うなぎは栄養価が非常に高い食べ物としても知られています。ビタミンAの含有量が特に多く、美容効果や疲労回復などの様々な効果を期待することができます。味はふっくらと柔らかく濃厚で、各地では色々な調理法で食べられています。

各地のうなぎ料理

うなぎ料理は、各地の名物として知られています。その調理法は様々です。

  • 関東地方:うな重、蒲焼き、白焼き
  • 名古屋県:ひつまぶし、さき
  • 京都府 :京さき
  • 九州地方:うな重と蒲焼きを蒸したもの、九州さき

「あなご」をもっと詳しく

あなごとは、ウナギ目アナゴ科に属するうなぎの仲間です。日本沿岸全域・朝鮮半島沿岸・東シナ海など、広い地域に生息しています。多くは穏やかな砂や泥池にいますが、稀に 300m 以上の深海で漁獲されることから、沿岸から深海まで広く生息していると考えられています。

種類は 20 種類以上が確認されており、食用はマアナゴ・クロアナゴ・ギンアナゴ・ハアナゴの 4 種類です。

代表的な種類であるマアナゴは、オスが全長 約40cm・メスが 約90cm と、性別によって差があります。色は薄茶色で、体側には白い斑点があります。また、うなぎと違って鱗が無く、呼吸法は皮膚呼吸のみなため、陸で生きることはできません。

そして、産卵期になると沖ノ鳥島の南 380km まで移動します。養殖高はうなぎと比べると少なく、天然の漁獲量も減少し続けていることが問題視されています。

 

脂が少なくさっぱりしているため、天ぷら寿司にして食べるのが一般的です。

「はも」をもっと詳しく


「はも」も、ウナギ目ハモ科の魚類で、うなぎの仲間です。西太平洋とインド洋の熱帯・温帯域に広く分布しており、日本でも本州中部に生息しています。昼は水深 100m の砂や岩の隙間に潜み、夜は海底近くまで獲物を探しに行きます。体長は 1〜2.2m、色は茶褐色で腹部が白いことが特徴です。

また、鋭く尖って奥まで裂けている口と犬歯のような鋭い歯を持っているので、容易に見分けることができます。

鱗は無く皮膚呼吸のみで、繁殖行動は沿岸域に留まったまま行います。うなぎやアナゴのような大規模な回遊はしないということです。

京料理のイメージが強いように、主に関西地方で湯引きや鍋物として食べられています。しっとりとした甘味が人気の食材で、価格は時期によって異なります。

まとめ

以上、この記事では、「うなぎ」「あなご」「はも」の違いについて解説しました。

もう一度以下の表で確認してみましょう。

うなぎあなごはも
生息地淡水(産卵期は海水)海水海水
産卵場所遠方遠方近場
皮膚色青黒い茶褐色茶褐色
ありなしなし
呼吸法皮膚科級とエラ呼吸皮膚呼吸皮膚呼吸
濃厚あっさりしっとりとした甘み
値段高いお手頃時期による

「うなぎ」「あなご」「はも」は、それぞれ違った味を楽しむことができます。お出かけ中にお店を見かけた際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。