「浮き足立つ」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、「浮き足立つ(うきあしだつ)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「浮き足立つ」の意味をスッキリ理解!

浮き足立つ(うきあしだつ):不安や恐怖により、そわそわと落ち着かなくなること

「浮き足立つ」の意味を詳しく

「浮き足立つ」とは、不安や恐怖により、そわそわと落ち着かなくなることです。

「浮き足立つ」は、不安や恐怖といったネガティブな感情が引き金となり、冷静さを失って逃げ腰になっている様子を表します。「喜びで浮かれる」という意味で使うのは本来は誤りであるため、気をつけましょう。

現代では「喜ぶで浮かれる」の意味で使う人もいますが、元々の意味と感情が真逆であり表現している様子がまったく異なります。

「浮き足立つ」の使い方

  1. 選手たちは強敵の迫力に圧倒され、完全に浮き足立ってしまっている。
  2. 明日は第一志望の学校の入試であるため、浮き足立ってどんなことにも集中できない。
  3. 彼は年中そわそわしているので、私に叱られると思って浮き足立っているのか、単に落ち着きがないのか判断できない。

上記の例文のように、「浮き足立つ」は、恐怖や不安の原因の説明とともに使われます。

①の例文では、「強敵の迫力」という原因によって不安な気持ちが生まれてしまい、集中力を失っている様子を表現しています。

②の例文では、「入試」という、うまくいくか失敗するかわからない出来事を目前にして、不安で落ち着かなくなっている様子が表現されています。

③の例文では、「彼」がそわそわしている原因が、叱られるかもしれない恐怖によるものか、特に理由がない元々の性質か見分けられない様子を表現しています。

「浮き足立つ」の語源

「浮き足立つ」の「浮き足」には、以下のような意味があります。

  • 浮き足:爪先立ちで地にかかとがついていない状態
室町時代には、「爪先立ち」という意味で「浮き足」という言葉が使われていました。

江戸時代以降は、落ち着かないことの比喩として「浮き足」が使われるようになり、「浮き足立つ」という言葉として定着するようになったのです。

「浮き足立つ」の類義語

浮き足立つには以下のような類義語があります。

  • 足が地につかない:緊張や興奮によって落ち着かないこと
  • 浮き腰:動揺して落ち着かないこと
  • 逃げ腰:責任から逃れようとすること

「足が地につかない」の意味

「足が地につかない」は、緊張や興奮が原因でそわそわしてしまうことです。「地に足がつかない」と表現されることが多いですが、本来は「足が地につかない」という順番です。

興奮は必ずしもネガティブな感情ではなく、「地に足がつかない」は、喜びの結果として落ち着かなくなることも含まれます。

「浮かれる」「浮き足立つ」の両方の意味を含むのが「足が地につかない」になります。

「浮き腰」「逃げ腰」の意味

「浮き腰」「逃げ腰」には以下のような意味の違いがあります。

  • 浮き腰:動揺してそわそわとする様子
  • 逃げ腰:逃げようとする様子
「浮き腰」「逃げ腰」は似たような表現ですが、「浮き腰」が何かしらの同様により落ち着かなくなる様子を表すのに対し、「逃げ腰」は逃げることを考えている態度を指します。

「浮き足立つ」の英語訳

浮き足立つを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • be anxious
    (心配する)
  • become restless
    (落ち着かない)

“be anxious” の意味

be anxious” は、「心配である」という心の状態を表す表現です。

身体的に落ち着かない様子を表すニュアンスを表すことはできませんが、浮き足立っている人の内面に注目した場合はこのような表現になります。

“become restless” の意味

become restless” は、「落ち着かない」という動作の状態を表す表現です。

「落ち着かない」という状態に至った原因の感情がポジティブなものでも、ネガティブなものでも使うことができます。浮き足立っている人の外見に注目した場合はこのような表現になります。

まとめ

以上、この記事では「浮き足立つ」について解説しました。

読み方浮き足立つ(うきあしだつ)
意味不安や恐怖により、そわそわと落ち着かなくなること
語源爪先立ちで地にかかとがついていない状態で立つこと
類義語足が地につかない、浮き腰、逃げ腰
英語訳be anxious(心配する)

間違った意味で使われがちな「浮き足立つ」ですが、本来はネガティブな感情によって起こる動作を指しています。正しい意味で使えるようにしましょう。

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ひな
ひな
国文学専攻の現役東大生ライター。 言葉には人と人をつなぐ力があると信じています。 間違えやすい言葉・新しい言葉の執筆が得意です。