「昼夜兼行」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「昼夜兼行(ちゅうやけんこう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「昼夜兼行」をざっくり言うと……

読み方昼夜兼行(ちゅうやけんこう)
意味昼も夜も休まずに、物事を行うこと。
類義語晨夜兼道(しんやけんどう)、倍日幷行(ばいじつへいこう)、衣帯不解(いたいふかい)、不眠不休(ふみんふきゅう)、連日連夜(れんじつれんや)など
英語訳around-the-clock(24時間通して、昼夜休みなく),work night and day(昼夜の別なく働く)

「昼夜兼行」の意味をスッキリ理解!

昼夜兼行(ちゅうやけんこう):昼も夜も休まずに、物事を行うこと。

「昼夜兼行」の意味を詳しく

「昼夜兼行」は「昼夜」「兼行」という2つの単語から構成されています。

「昼」と「夜」はどちらも文字通り「ひる」と「よる」を表し、「昼夜」で「一日中」という意味を示します。

「兼行」は、「(昼夜)を兼ねて行く」ことを表した単語です。急いで先に進もうと昼も夜も休まず歩いて、1日で普通の日の2倍の道のりを進むことを意味します。

 

したがって「昼夜兼行」は昼も夜も進み続けたり、仕事をし続けたりと、一日中何かをし続けることを意味します。

「昼夜兼行」の使い方

  1. 私の弟は、9月1日が近づいてきているので、昼夜兼行で夏休みの宿題を終わらせようとしている。
  2. 道路工事は、道を通行止めにできる時間が限られているので昼夜兼行の突貫工事で行われる。
  3. わが家の大掃除は、大晦日に昼夜兼行で行われることが多い。
  4. 彼は昼夜兼行で書き上げたレポートが、教授から酷評されて落ち込んでいる。
  5. 予定では、昼頃には静岡を越えている予定だったが、道の駅の温泉でゆっくりしてしまい、もう夜になってしまった。ここからは、昼夜兼行で進んでいく。
  6. 昼夜兼行するつもりはなかったが、夢中で取り組んでいたら、深夜になっていた。

「昼夜兼行」の類義語

昼夜兼行には以下のような類義語があります。

  • 晨夜兼道(しんやけんどう):昼も夜も休まず先へ進み続けること。
  • 倍日幷行(ばいじつへいこう):昼も夜も休まずに先に急いでいくこと。
  • 衣帯不解(いたいふかい):衣服を着替えることもしないで、仕事に熱中すること。
  • 不眠不休(ふみんふきゅう):眠らずに事に当たり続けること。
  • 連日連夜(れんじつれんや):毎日毎晩続けて仕事を続けること。

「晨夜兼道」の「晨」は「朝」のことを意味します。「倍日并行」の「并行」は、「兼行」と同じ意味で、1日で普通の日の2倍の道のりを進むことを指します。

「昼夜兼行」の英語訳

昼夜兼行を英語に訳すと、次のような表現になります。

    • around-the-clock
      (24時間通して、昼夜休みなく)
    • work night and day
      (昼夜の別なく働く)

まとめ

以上、この記事では「昼夜兼行」について解説しました。

読み方昼夜兼行(ちゅうやけんこう)
意味昼も夜も休まずに、物事を行うこと。
類義語晨夜兼道(しんやけんどう)、倍日幷行(ばいじつへいこう)、衣帯不解(いたいふかい)、不眠不休(ふみんふきゅう)、連日連夜(れんじつれんや)など
英語訳around-the-clock(24時間通して、昼夜休みなく),work night and day(昼夜の別なく働く)

バブル期に一世を風靡したCMの有名なフレーズに「24時間戦えますか?」というものがあります。これこそまさに「昼夜兼行」の精神を表したものでしょう。高度経済成長期の日本では、「昼夜兼行」で24時間働くことができる人材が求められていました。

しかしIT革命を経て、仕事は労働集約型から知識集約型に変わり、労働時間がそのまま生産量に反映される時代は終わりました。「働き方革命」をはじめ、生産性を重視する流れが強まってきています。

これからは日本でも、「昼夜兼行」で長く働くことができる人材よりも、短い時間で効率よく仕事をすることができる人材が求められてくるでしょう。