「注意喚起(ちゅういかんき)」とは?意味と使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「注意喚起(ちゅういかんき)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「注意喚起」の意味をスッキリ理解!

注意喚起(ちゅういかんき):周囲に注意を促すこと

「注意喚起」の意味を詳しく


「注意喚起」とは、周囲の人や仲間、集団などに注意を促すことを表した言葉です。

「注意喚起」は「注意」を「促す」ことであるため、基本的にはこれから起ることについて注意をするよう、相手や人々に呼びかけるという意味です。

こうした意味は以下の漢字の組み合わせから生じました。

  • 注意:用心すること、気をつけること
  • 喚起:呼びおこすこと

「注意喚起」は、単に「注意する」というよりも、「周囲に呼びかける」というニュアンスのある言葉です。

「注意喚起」の使い方

例文
  1. 災害時に備えるよう、注意喚起する予定です。
  2. 注意喚起を受けたたにもかかわらず、彼らは避難しなかった。
  3. 不測の事態に備え、注意喚起を徹底する。
すべての例文で、「注意を促す」という意味が共通しています。

①では、「注意喚起する」と使用されていますが「注意を喚起する」と言い換えても問題ありません。誰かに対して、注意を促す場合に「注意喚起する」「注意を喚起する」と使用します。

一方で、②のように、誰かから注意や用心を促された場合には、「注意喚起を受ける」という表現を使います。

「注意喚起を促す」は誤用
よくある間違いとして、「注意喚起を促す」という表現がありますが、これは誤用です。

「注意喚起」という言葉には、「促す」という意味がすでに含まれているため、「注意喚起を促す」は文法的に誤りと言えます。

「注意喚起」を強調したい場合には、③のように「注意喚起を徹底する」という表現を用いるといいでしょう。また、「強く注意喚起する」という言い回しも同様の意味があります。

 

また、この他にも「注意喚起」には以下のような言い回しがあります。

「注意喚起」の言い回し
  • 注意喚起を行う
  • 注意喚起を図る
  • 注意喚起をお願いする
  • 注意喚起がありました

「注意喚起を行う」の使い方

「注意喚起を行う」とは、「注意を促すことを実行する」という意味です。単に、「注意喚起をする」というよりも、発信者側の「実行しよう」という意図が強く表れた表現です。

例文
地震により津波の恐れがあるため、注意喚起を行う。

「注意喚起を図る」の使い方

「注意喚起を図る」とは、「注意を払ってもらえるように計画する」という意味です。「注意喚起を図る」には、「工夫する」「計画する」というニュアンスが含まれています。

例文
医療過誤がないよう、注意喚起を図る。

「注意喚起をお願いする」の使い方

「注意喚起をお願いする」とは、「注意をしてもらえるようにお願いする」という意味です。受信者が、発信者よりも立場が上の場合などにこうした表現を使用します。

例文
教授に、レジュメのミスがないよう注意喚起をお願いする。

「注意喚起がありました」の使い方

「注意喚起がありました」とは、「注意を促された受信側が他の第三者に伝える」ときにしようされる言葉です。会社や政府からの情報を、広く知らせる際によく使用されます。

例文
A社から、なりすましメールへの注意喚起がありました。

さまざまな注意を促す表現

さまざま場面で使用する、注意を促す表現について紹介します。

目上の人への注意喚起

目上の人への注意喚起は失礼のないよう丁寧な表現を心掛ける必要があります。

  • ご注意ください
  • ご了承ください
「ご注意ください」は、一般的な注意喚起の仕方であり、あらゆる場面で使用することができます。また、「ご了承ください」は、「注意喚起」に加え了解や許可のニュアンスが含まれた表現です。
例文
  1. 混雑が予想されますので、お子様とはぐれないようご注意ください。
  2. うちは、全店禁煙となっております。あらかじめご了承ください。

ビジネスシーンでの注意喚起

  • 以後、気をつけるように
  • 〜はしないように
「以後、気をつけるように」「〜はしないように」は、ビジネスシーンでよく使用される言い回しです。部下のミスなどを注意しなければならない場合に、このような表現を用いるといいでしょう。
例文
  1. 書類のフォントが誤っているね。以後、気をつけるように。
  2. 喫煙室以外で、喫煙はしないように。
②の例文は、「〜はしないように」を「~は控えるように」と言い換えても、同様の意味になります。

「注意喚起」の類義語

「注意喚起」には以下のような類義語があります。

  • 警告する:悪い事態にならないよう、事前に注意すること
  • 忠告する:相手の過失・失敗などを指摘すること
  • 釘をさす:あらかじめ念を押すこと
  • 目を向けさせる:意識を向けさせること
  • 苦言を呈する:相手が不愉快に思う可能性があるが、あえて忠告をすること

「注意喚起」と「警告する」の違い

  • 注意喚起:注意を促す
  • 警告する:前もって知らせる
「注意喚起」と「警告する」は、「注意を促す」という意味は共通していますが、「警告する」には「前もって知らせる」というニュアンスがあります。

「注意喚起」は事態が起こった後でも使用することができます。一方で、「警告する」は事故が起こる前に行うものです。

「注意喚起」と「忠告する」の違い

  • 注意喚起:注意を促す
  • 忠告する: 親切心から、相手の過失を指摘する
「注意喚起」と「忠告する」は、「注意を促す」という意味は共通していますが、「忠告する」には「親切心から、相手の過失・失敗などを指摘する」というニュアンスがあります。

「注意喚起」は誰にでも使える表現です。一方で、「忠告する」は、相手と親しい関係の場合に使用することができます。

「注意喚起」と「釘をさす」の違い

  • 注意喚起:注意を促す
  • 釘をさす: あらかじめ念を押す
「注意喚起」と「釘をさす」は、「注意を促す」という意味は共通していますが、「釘をさす」には「注意を強く促す」というニュアンスがあります。

「釘をさす」は「釘をさしこんで動かないようにする」という意味の慣用表現であるため、非常に強い注意喚起だと言えます。

「注意喚起」と「目を向けさせる」の違い

  • 注意喚起:注意を促す
  • 目を向けさせる:注意して欲しいことに、意識を向けさせる
「注意喚起」と「目を向けさせる」は、「注意を促す」という意味は共通していますが、「目を向けさせる」には「注意を少しやわらかく伝える」というニュアンスがあります。

「目を向ける」は、緊急性を表現するには適しませんが、「注意喚起」「警告する」などに比べ、やわらかい印象のある言葉であるため、使いやすい言葉と言えるでしょう。

「注意喚起」と「苦言を呈する」の違い

  • 注意喚起:注意を促す
  • 苦言を呈する:相手のためにあえて忠告をする
「注意喚起」と「苦言を呈する」は、「注意を促す」という意味は共通していますが、「苦言を呈する」には「相手が不愉快に思うのを承知で、あえて忠告する」というニュアンスがあります。

「注意喚起」の対義語

「注意喚起」には以下のような対義語があります。

  • 見捨てる:関係を断つ、見放す、見限る
  • 陥れる:計略を立てて人を騙す
  • 追い込む:相手を苦しい状況に追い詰める
  • 無視する:存在や価値を認めないこと
  • 放置する:そのまま置きっぱなしにしておくこと
対義語には、「注意しない」「そのままにしておく」「助けない」というニュアンスが共通しています。

「注意喚起」の英語訳

「注意喚起」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • hedas-up
    (注意喚起)
  • call for attention
    (忠告する、助言する)
  • offer advice
    (忠告する)
  • notice
    (注意、通知)
  • warning
    (警告、警報)
  • alert
    (警告、警報)
  • caution
    (注意、警告)
  • reminder
    (注意、合図)
「注意する」「忠告する」という表現が、「注意喚起」の英語訳にあたります。

まとめ

以上、この記事では「注意喚起」について解説しました。

読み方注意喚起(ちゅういかんき)
意味注意を促す
類義語忠告、警告、苦言を呈するなど
対義語見捨てる、無視する、放置するなど
英語訳hedas-up(注意喚起)

「注意喚起」は日常会話でもよく使用する言葉です。「注意を促す」という意味を持つ言葉は、たくさんあるため、微妙なニュアンスの違いをしっかり確認しておきましょう。