ことわざ「長幼の序」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「長幼の序(ちょうようのじょ)」です。

言葉の意味・使い方・由来・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「長幼の序」の意味をスッキリ理解!

長幼の序(ちょうようのじょ):年上の者と年下の者との間にある秩序

「長幼の序」の意味を詳しく


「長幼の序」とは、年上の者と年下の者との間にある秩序のことです。子供は大人を敬い、大人は子供を慈しむというあり方を表しています。

このことわざは、年少者や子供が年長者や大人を敬うだけではなく、反対に、年長者や大人が年少者や子供を慈しむことのどちらも大切であることを表しています。

「長幼」とは、年上の者と年下の者のこと、もしくは大人と子供のことです。

 

「長幼の序」は、儒教で人の守るべき5つの道とされている「五倫(ごりん)」のひとつでもあります。

「五倫」とは

五倫は、儒教で人の守るべきだとされている5つの道のことです。「五常」や「五教」とも言います。

その5つは、以下の通りです。

  1. 父子の親(ふしのしん):父と子の間には、親愛の情があること
  2. 君臣の義(くんしんのぎ):主君と臣下の間には、礼儀があること
  3. 夫婦の別(ふうふのべつ):夫と妻の区別のこと、それぞれの担う役割が違うこと
  4. 長幼の序(ちょうようのじょ):年上の者と年下の者との間に、秩序があること
  5. 朋友の信(ほうゆうのしん):友人の間では、お互いに信頼し合うこと
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「長幼の序」の使い方

「長幼の序」は、以下のように使われます。

  1. 学校の部活などで見られる上下関係は、まさしく長幼の序を表した例である。
  2. 最近では長幼の序という考え方よりも、全員を同じラインとして扱う風潮が強いように思われる。
  3. 彼はご両親から長幼の序を厳しく教えられてきたようで、年長者を立てるのがとても上手である。
①は、部活などにおける先輩と後輩の関係を表しています。先輩は後輩に色々なことを教え、後輩はそのような先輩の姿を見て尊敬の気持ちを持つようになりますよね。

②は、上下関係の考え方が変わってきていることを言っている文章です。上下関係を重んじるよりも、ひとりひとりを個人として評価する風潮が強くなってきています。

③は、親から上下関係について厳しく教えられたおかげで、目上の人に対する態度をわきまえられているということです。

「長幼の序」の由来

「長幼の序」は、『孟子(もうし)』という中国の思想書に由来しています。『孟子(もうし)』は、中国・戦国時代の思想家である孟子の言行や思想を記したものです。

『孟子』を構成する篇の中に「滕文公章句(とうぶんこうしょうく)」があり、そこに「五倫」に関する記載があります。

その内容は以下の通りです。

「父子有親。君臣有義。夫婦有別。長幼有序。朋友有信。」

現代語訳:親と子の間には親があり、主君と臣下の間には義があり、夫婦の間には別があり、長幼の間には序があり、朋友の間には信がある。

ここから「長幼の序」という言葉が生まれました。

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「長幼の序」の英語訳

「長幼の序」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • in the order of seniority
    (長幼の序に従って)

seniorityは、年上や先輩であることを表す英単語です。

まとめ

以上、この記事では「長幼の序」について解説しました。

読み方長幼の序(ちょうようのじょ)
意味年上の者と年下の者との間にある秩序
由来『孟子』「滕文公章句」
英語訳in the order of seniority(長幼の序に従って)

「目上の人を敬うべきだ」ということはよく言われますが、それに比べると、自分よりも目下の人を大切にするということはあまり言葉はされていないように思われます。

お互いを思いやる気持ちを持つことで信頼関係が生まれ、立場や年齢にギャップがあったとしても円滑な人間関係を構築することができるでしょう。自分が上の立場になったときでも、この精神を忘れずにいたいですね。

「長幼の序」の意味や使い方を覚え、正しく使えるようにしましょう。

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