今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ターンアラウンド」です。
「ターンアラウンド」の意味・使い方・語源・類義語・関連語「ワークアウト」との違いについてわかりやすく解説します。
☆「ターンアラウンド」をざっくり言うと……
英語表記 | ターンアラウンド(turnaround) |
---|---|
意味 | ビジネスや乗り物の方向転換のこと |
語源 | “turn” + “around” |
類義語 | ターンアラウンドマネージャー、事業再生など |
関連語「ワークアウト」との違い | 「ターンアラウンド」は中長期的で「ワークアウト」は短期的 |
このページの目次
「ターンアラウンド」の意味をスッキリ理解!
ひとくちに「方向転換」と言っても、その用途はビジネスや乗り物の運転など、多岐に渡ります。詳細を見ていきましょう。
「ターンアラウンド」の意味を詳しく
「ターンアラウンド」とは、ビジネスや乗り物の方向転換のことです。
ビジネスにおける「ターンアラウンド」とは、経営不振の企業が、組織の再建のために行う中長期的な活動のことを指します。事業内容を大きく変えるなど、実際に方向転換するとは限らないという点に注意しましょう。
また、飛行機が乗客や積荷を降ろし、別の目的地へと再び飛び立つことも指します。こちらの方がより直感的に理解できるかもしれません。
「ターンアラウンド」の使い方
- 経営不振の会社がターンアラウンドを図り、新しいプロジェクトを始める。
- 飛行機の搭乗時刻を計算するには、ターンアラウンドの時間も考慮する必要がある。
①の例文では、ビジネスにおける「ターンアラウンド」の用法を説明しています。最近ではこの意味で使われることがほとんどです。
②の例文では、飛行機のターンアラウンドの時間について触れています。
「ターンアラウンド」の語源
「ターンアラウンド」の語源は英語の動詞 “turn” と副詞 “around” です。
複合語を覚える際は、それぞれの単語を分解して理解することが重要です。二つの単語の意味は以下の通りです。
- turn:回転する
- around:周りを
ぐるりと回転して方向転換する様子をイメージできます。英熟語を単語ごとに分解して、意味を理解する学習は、他の語にも応用できるので、ぜひ活用してみてください。
「ターンアラウンド」の類義語
「ターンアラウンド」には以下のような類義語があります。
- ターンアラウンドマネージャー:経営不振の企業の再生を助ける人のこと。
- 事業再生:経営不振の会社が事業を見直し、再び経営を安定化させること。
関連語「ワークアウト」との違い
「ターンアラウンド」の他に、ビジネスの再建を図る取り組みを意味する言葉として「ワークアウト」があります。二つの単語の違いは以下の通りです。
- ターンアラウンド:経営再建を図る中長期的な取り組み。
- ワークアウト:経営再建を図る短期的な取り組み。
「ターンアラウンド」は中長期的で、「ワークアウト」は短期的で即効性のある取り組みを指します。「ワークアウト」の具体例としては、費用の一時的な削減やリストラなどがあります。
筋トレのことを「ワークアウト」と言うこともありますが、これは「ワークアウト」のもとの意味「解決策」から派生しています。鍛えたい部分を鍛えることも、経営を安定化させる取り組みも「解決策」のひとつですよね。
まとめ
以上、この記事では「ターンアラウンド」について解説しました。
英語表記 | ターンアラウンド(turnaround) |
---|---|
意味 | ビジネスや乗り物の方向転換のこと |
語源 | “turn” + “around” |
類義語 | ターンアラウンドマネージャー、事業再生など |
関連語「ワークアウト」との違い | 「ターンアラウンド」は中長期的で「ワークアウト」は短期的 |
今回は、日常生活ではあまりなじみのない言葉について解説しました。
ビジネスの文脈では、当然のように難解な言葉が使われます。円滑なコミュニケーションをとるためにも、そのようなビジネス用語は覚えておく必要があります。この記事で初めて言葉の意味を知ったという方は、ぜひビジネスの学習に役立ててください。