お寿司やお刺身の定番であるマグロには、「大トロ」「中トロ」「赤身」があります。その違いは何なのか、この記事で詳しく解説していきます。
結論:脂肪の量の違い
「中トロ」は「大トロ」以外のトロの部分です。
「赤身」はトロ以外の脂肪が少ない部分です。
はじめに
マグロは、頭の方から、カミ (上)、中部のナカ (中)、尾びれ側のシモ (下) の 3 つに分かれます。
また、それぞれの部位はさらに、背中側と、お腹側に分かれます。例えば背カミや腹ナカというように区別されます。
そして、胴体部分の肉は大きく「トロ」と「赤身」に分けられます。トロは赤身に対して脂肪が多い部分です。
マグロの脂の特徴としては、背中側より腹側の方が脂肪分が多く柔らかいです。また、頭部に近づくほど脂肪分が多くて柔らかくなります。
「大トロ」をもっと詳しく
「大トロ」は「腹カミ」から「腹ナカ」の、頭に近い腹側から多く取れます。トロの中でも五分の一程度しか取れない希少な部位です。脂肪が多いため白っぽいです。
脂の甘みが強く、とろけるような舌触りが特徴です。
値段は高価で、卸値相場が 1 kg あたり 20,000 円から 25,000 円前後です。
トロの脂は血液をサラサラにするなどの効果がある “DHA” や “EPA” を含んでおり、ビタミンA・D・E も赤身より多いです。しかし脂が多いためカロリーも高いです。赤身が 100g あたり 130kcal 程度なのに対し、トロは 340kcal 程あります。
「中トロ」をもっと詳しく
「中トロ」は「背カミ」から「背シモ」にかけた背中側と、「腹ナカ」から「腹シモ」にかけた尾に近い部分からよく取れます。
赤身より酸味が少なく、濃厚でまったりとしているのが特徴です。
値段は 1 kg あたり 10,000円 から 20,000 円前後です。
ここまで大トロと中トロの違いを説明してきましたが、実は、中トロと大トロに明確な基準はありません。特に、腹ナカや背カミでは大トロと中トロが混在していますが、お店やメーカーがそれぞれ判断しています。
「赤身」をもっと詳しく
「赤身」は背骨周辺や背中側に多くあり、マグロから最も多く取れる部分です。単に「マグロ」というときは「赤身」を指します。
脂が少なく、酸味があり、比較的あっさりしています。
まとめ
以上、この記事では、「大トロ」「中トロ」「赤身」の違いについて解説しました。
- 大トロ:脂肪が多いトロの中でも特に脂肪が多い部分
- 中トロ:「大トロ」以外のトロの部分
- 赤身:トロ以外の脂肪が少ない部分
「大トロ」「中トロ」「赤身」は脂の量の違いに伴って、味わいも違います。おいしいマグロを楽しみたいですね。