「痛痒(つうよう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「痛痒(つうよう)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「痛痒」の意味をスッキリ理解!

痛痒(つうよう):精神的・肉体的苦痛や物質的な損害、物事の進行に具合の悪い事情のこと

「痛痒」の意味を詳しく

「痛痒」とは、精神的・肉体的苦痛や物質的な損害、物事の進行に具合の悪い事情のことを表す熟語です。また、「痛みとかゆみ」という意味もあります。

前者の意味でよく使われる表現として、「痛痒を感じない」があります。これは、利害や影響がなく、平気であることを意味します。一見すると悪影響が発生しそうな状況において、痛くもかゆくもないような場面で使用します。

「痛痒い」と書き、「いたがゆい」と読むこともできます。「痛みとともにかゆみを感じる」という意味です。

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「痛痒」の使い方

  1. 仕事をさぼってばかりだったA君が退職したところで、会社には何の痛痒もないだろう。
  2. 消費税が10%に上がったところで、億万長者の彼はなんら痛痒を感じないだろう。
  3. 偽札が少なく、治安もよい日本においては、現金を持ち歩くことに、大きな痛痒はない。
  4. 生まれつき肌が弱い彼女は、冬場に空気が乾燥すると、皮膚の痛痒に悩まされている。

➀➁➂の例文では、「精神的・肉体的苦痛や物質的な損害、物事の進行に具合の悪い事情」という意味で、「痛痒」を使用しています。

➀の例文では、社員がやめることによる悪影響がなく、特に問題が発生しないということを、「何の痛痒もない」と表現しています。

➁の例文では、消費税が上がることによる精神的苦痛や損害を、「痛痒」と言い表しています。

➂の例文では、現金を持ち歩くことに対する精神的苦痛を、「痛痒」と表現しています。

一方、➃の例文では、「痛みと痒み」という意味で、「痛痒」を使用しています。

「痛痒」の語源

「痛」という字には、「痛い、痛む」という意味があります。一方、「痒」という字には、「かゆい、むずがゆい」という意味があります。

両者の意味が組み合わさり、「痛痒」が「痛みとかゆみ」という意味を持つようになりました。ここから転じて「精神的・肉体的苦痛や物質的な損害、物事の進行に具合の悪い事情のこと」も表すようになりました。

つまり、肉体的苦痛の意味から派生し、精神的苦痛についても言い表すようになった熟語です。

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「痛痒」の類義語

「痛痒」には以下のような類義語があります。

  • 痛手(いたで):物質的・精神的にうけた大きな打撃
  • さしさわり:物事を進行する上で、具合の悪い事情
  • 支障:物事を進行する上で、具合の悪い事情

「痛手」には、上記の他に、「重い傷、重傷」という意味もあります。

「痛痒」に似た表現として「痛し痒(かゆ)し」がありますが、こちらは「一方を立てれば、もう一方がうまくいかなくなる」という意味です。

「痛痒」の英語訳

「痛痒」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • ache and itch
    (痛みとかゆみ)
  • hindrance
    (さしさわり、障害)
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まとめ

以上、この記事では「痛痒」について解説しました。

読み方痛痒(つうよう)
意味精神的・肉体的苦痛や物質的な損害、物事の進行に具合の悪い事情のこと
語源「痛みとかゆみ」という意味から派生し、精神的苦痛についても言い表すようになった
類義語痛手、さしさわりなど
英語訳ache and itch(痛みとかゆみ)

害虫に刺されたり、病気になったりすることにより、痛み・かゆみを感じた経験は、誰しもあるでしょう。そのため、「痛み」「痒(かゆ)み」を表す「痛痒」という熟語は、比較的イメージしやすいのではないでしょうか。

「精神的・肉体的苦痛や物質的な損害」という意味もあることに、注意しましょう。

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