心理学用語「吊り橋効果(つりばしこうか)」の意味と具体例をわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「吊り橋効果(つりばしこうか)」です。

言葉の意味・具体例・提唱者・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「吊り橋効果」の意味をスッキリ理解!

吊り橋効果(つりばしこうか):高所や恐怖体験の緊張が、行動をともにしている相手への恋愛感情を生み出す効果

「吊り橋効果」の意味を詳しく

「吊り橋効果」とは、吊り橋を渡っているときのような、恐怖感や緊張感を生み出す行動を恋愛対象とともにおこなうと、その際に感じる感情を恋愛感情と誤認し、相手を好きになってしまう効果のことです。

この効果が提唱される根拠となった実験が吊り橋でおこなわれたことにちなみ、日本語では「吊り橋効果」という名前で知られています。

人間の脳に関しては、ある出来事に対する解釈を行うよりも前に感情を発生させているのではないかという考え方があります。この考え方にもとづき、人間の脳に対して、抱いた感情の解釈をすり替えることができないか、というのが「吊り橋効果」の前身となった仮説です。

この仮説が正しければ、「吊り橋効果」は恋愛の駆け引きにおいて大きな役割を果たしうるのです。

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「吊り橋効果」の具体例

「吊り橋効果」は、吊り橋を渡るときに限らず、暗い道を歩くときやジェットコースターに乗ったときなど、緊張をともなう行動をするとき全般に起こりうる効果です。その際、恋愛対象となる相手とともにいることで、恐怖などによる緊張を恋愛感情によるものだと勘違いすることに繋がります。

また、運動中などにも心拍数が増加するため、似た効果が期待できます。

この効果を利用し、片思いをしている相手と心拍数を増加させる行動をすることで、相手の行為を自分に向けさせる戦略が流行しています。

「吊り橋効果」の提唱者

ドナルド・G・ダットンとアーサー・アーロンは1974年に、「生理・認知説の吊り橋実験」において「吊り橋理論」を提唱しました。

 

「生理・認知説の吊り橋実験」とは、18歳から35歳までの男性を集め、揺れる吊り橋と揺れない橋の2つのグループに分けて行った実験です。

それぞれのグループの男性は、同じように橋を中央まで渡らされます。そこで、同じ若い女性がアンケートを求めて男性に声をかけます。最後に、「結果に興味があるのであれば、後日電話をかけてきてください」と伝え、女性が電話番号を伝えます。

後日、実際に電話をかけた割合は、頑丈な橋を渡った男性のグループが13%だったのに対し、吊り橋側のグループが50%と、明らかな差が生まれました。

 

この結果からダットンとアーロンは、吊り橋を渡った男性側は、橋を渡る緊張感を女性への恋愛感情と誤認したのであると結論づけました。

この「吊り橋理論」が「吊り橋効果」として日本にも広まっていったのです。

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「吊り橋効果」の英語訳

吊り橋効果を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Misattribution of arousal
    (覚醒の誤帰属)
  • The suspension bridge effect
    (吊り橋による影響)

「吊り橋効果」は、正式な心理学用語としては英語で”Misattribution of arousal”と言います。日本語訳の「覚醒の誤帰属」という言葉は難しい表現となっていますが、簡単に言い換えると、吊り橋によって得た緊張を「恋愛感情の覚醒」という間違った理由に帰属させるということです。

「吊り橋」という具体的な言葉を強調したい場合には、”The suspension bridge effect”などと表現するとよいでしょう。日本語のニュアンスにはこちらの方がより近くなります。

まとめ

以上、この記事では「吊り橋効果」について解説しました。

読み方吊り橋効果(つりばしこうか)
意味高所や恐怖体験の緊張が、行動をともにしている相手への恋愛感情を生み出す効果
提唱者ドナルド・G・ダットン、アーサー・アーロン
英語訳The suspension bridge effect(吊り橋による影響)

恋にドキドキという心臓の鼓動はつきものです。「吊り橋効果」を駆使して、気になる相手にアプローチしてみるのも楽しいかもしれませんね。

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