今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「トリガー」です。
「トリガー」の意味・使い方・語源についてわかりやすく解説します。
☆「トリガー」をざっくり言うと……
英語表記 | トリガー(trigger) |
---|---|
意味 | 引き金、出来事が起こるきっかけ |
語源 | trigger |
「トリガー」の意味をスッキリ理解!
「トリガー」の意味を詳しく
「トリガー」とは、銃の引き金、出来事が起こるきっかけのことです。
英語の直訳で、「引き金」という意味ですが、そこから転じて、「出来事が起こるきっかけ」という意味でも使われます。また、そこから派生して、「トリガー」はIT用語や、医療用語としても使われます。
それぞれ詳しく説明していきます。
引き金
引き金とは、銃などを発砲する時に、人差し指などで引く金具のことを言います。つまり、銃は引き金がないと発砲しません。
また、銃の引き金をトリガーということから、似たような引くタイプの形状のものもトリガーと言われます。たとえばシャンプーなどの容器についているスプレーヘッドの引き手があります。このようにトリガー部分を引くと中身が噴射される仕組みのスプレーヘッドを「トリガータイプ」と言います。
出来事が起こるきっかけ
先ほど説明したように、銃は引き金がないと発砲しないので、そこから転じて、「出来事が起こるきっかけ、誘因」のことを「トリガー」と言うようになりました。
「〜がトリガーになり、〜が起こった。」と言うことができます。
IT用語としての「トリガー」
ソフトウェアなどのプログラムは、「Aが起こる場合、Bが起こる」というように、何かきっかけになる動作が起こると、自動的に特定の処理が行われる仕組みになっています。このソフトウェアの仕組みを「トリガー」と言います。
特に、データベースにあらかじめ組み込まれている仕組みを「データベーストリガー」と呼びます。データベースにデータが加えられるなど、何かしらの操作が行われた時に、自動で予め指定された処理が行われる仕組みのことです。
医療用語としての「トリガー」
医療用語では、「トリガーポイント」という単語として使われます。
肩こりや腰痛など、身体に痛みを感じる時、強く押すと痛みを感じる圧痛点のことを「トリガーポイント」と言います。つまり、痛みの引き金になっている場所という意味で使われています。
「トリガー」の使い方
- 犯人がトリガーに指をかけたが、警官が押さえ込んだ。
- あの女優が使っている事がトリガーになり、化粧品が爆発的に売れている。
- 歌唱大会で最優秀賞を取った事がトリガーになり、CDを発売するまでになった。
①の「トリガー」は、銃の引き金のことです。
②の「トリガー」は、きっかけになった出来事を示しています。この例文では、女優が使っている事をきっかけに、化粧品が売れたと言っています。
③の「トリガー」も、きっかけになった出来事を表しています。歌唱大会での最優秀賞受賞で注目されるきっかけとなり、CDを出す程になったという意味の文です。
「トリガー」の語源
トリガーの語源は英語の “trigger” です。
銃やピストルの引き金を意味する単語ですが、英語でも比喩的に「出来事が起こるきっかけ」としても使われるようになりました。
また、英語の”trigger”は、オランダ語の「引く」という意味の”trekker”が語源になっています。
まとめ
以上、この記事では「トリガー」について解説しました。
英語表記 | トリガー(trigger) |
---|---|
意味 | 引き金、出来事が起こるきっかけ |
語源 | trigger |
「トリガー」は、今では幅広く使われる言葉になっていることがわかりました。しかし、どれも引き金から転じているので、引き金のイメージをしっかり持っていれば、どの場面においても理解がしやすくなりそうですね。