夏の風物詩!「灯籠流し」と「精霊(しょうりょう)流し」の違い

違いのギモン

川面にうかぶ灯籠(とうろう)は、夏の夜を彩ります。お盆には、夏の風物詩ともいえるお祭りが行われます。

そのお祭りの名前は、「灯籠流し」でしょうか。それとも、「精霊流し」でしょうか。これらの違いは何でしょうか。

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結論:精霊流しは船を流す

「灯籠流し」も「精霊流し」も、死者の魂をのせた筏(いかだ)を水に浮かべて送る儀式です。

「灯籠流し」は、灯籠を流します

一方、「精霊流し」は、小さな灯籠ではなく、船を流します

また、灯籠流しは静かでおごそかな雰囲気なのに対して、精霊流しは爆竹を打ち鳴らしてにぎやかに行います。

「灯籠流し」をもっと詳しく

「灯籠流し」は、お盆に還ってきた死者の魂を、灯籠にのせてあの世に送り届ける儀式です。

火とともに死者の魂を送る儀式と言えば、「送り火」がありますよね。大文字焼きで知られる、京都の「五山送り火」が有名でしょう。実は、灯籠流しも精霊流しも、送り火の一種なのです。死者の魂を、海へ送るか山へ送るかという違いから、異なるお祭りになりました。

 

灯籠流しでは、水面に灯籠やお供え物を浮かべて流します。ただし、最近では環境への負担を考え、下流で灯籠を回収しているところがほとんどのようです。

全国的に、灯籠流しは夏に行われます。広島市で行われる灯籠流しは、原爆で亡くなった人をとむらうために行われます。平和への願いを書いた色とりどりの灯籠が流される様子は、テレビで見たことがある人も多いでしょう。

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「精霊流し」をもっと詳しく


[出典:https://www.at-nagasaki.jp/event/51798/]

「精霊流し」は、長崎県とその周辺で行われるお祭りです。初盆(亡くなって最初のお盆)を迎えた死者の魂をとむらいます。「精霊船」とよばれる船を作り、川まで運びます。

灯籠ではなく、船を流すところが、灯籠流しとの違いです。船は1mほどのものから数十メートルのものまであります。立派な船を作る方がいいとされているようです。

 

精霊船は死者の家族によって担がれ、川か海まで運ばれます。昔は船を流していましたが、現在では回収して解体することが多いです。船はチョウチンがつけられ、明るく輝きます。

そして、船を曳(ひ)いているときは、爆竹が打ち鳴らされます。これは中国文化の影響とされていて、大きな音で悪魔を追い払うためだと言われます。静かな灯籠流しとは対照的な雰囲気です

まとめ

以上、この記事では、「灯籠流し」と「精霊流し」の違いについて解説しました。

  • 灯籠流し:灯籠を流す静かな行事。全国で行われている。
  • 精霊流し:爆竹を鳴らしながら船を曳くにぎやかなお祭り。長崎とその周辺限定
各地で行われる灯籠流しや精霊流しを見に行く前に、違いをおさえておきたいですね。

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