「当面(とうめん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「当面(とうめん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「当面」の意味をスッキリ理解!

当面(とうめん):直接向き合うこと、差し当たり

「当面」の意味を詳しく

「当面」とは、直接向き合うことです。また、「差し当たり」という意味もあります。

「面に当たる」という字の通り、直接問題などに向き合うことが基本の意味になります。

普段は二つ目の意味である、「差し当たり」という文脈で使われることが多く、現時点からしばらくの間を指す言葉として機能しています。

「当面」の使い方

  1. その計画は途中までは順調だったが、新規の利用客が増えないという問題に当面し、失敗に終わった。
  2. 当面の課題は、対立している両者の関係の調整である。
  3. 店長が入院しているため、当面の間、閉店といたします。

上記の例文のように、「当面」は「当面する」または、「当面の」「当面」という形で使われます。

①の例文では、問題にぶつかったことを「問題に当面し」と表現しています。

②の例文では、「課題」の中でも特に、現時点で解決方法を考えたいもの、というのを表現するために「当面」が使われています。

③の例文では、現時点からの期間を「当面の間」と表現しています。この例文のように期間がはっきりしていない場合、「当面」を使うことができます。

「当面」の類義語

当面には以下のような類義語があります。

  • 直面:直接物事にぶつかり、向き合うこと
  • 差し当たり:現在のところ
  • 当分:ここしばらく
  • 当座(とうざ):物事に向き合ったその場、目下のところ、しばらくの間

「直面」とは、物事に直接対峙することです。

「物事に直接向き合う」という意味で「当面」と共通します。一方で、「当面」の「しばらくの間」という意味にあたるニュアンスは持ちません。

「差し当たり」は、「現在のところ」という意味の言葉です。「当面」と同様に、現時点での状態や、現時点からしばらくの間の状態を表すことができます。

「差し当たりは問題がない」など、「今の時点ではとりあえず」というニュアンスが入る場合もあります。

「当面」「当分」「当座」の違い

「当分」「当座」は「当面」との使い分けが複雑な言葉です。

「当面の間」など、「現時点からしばらくの間」という意味で使われるときには、「当面」は「当分」「当座」で置き換えが可能です。

「当面」には、「現時点の」というニュアンスがあります。時間の長短を示すニュアンスはあまりなく、物事の起きたその場から、その物事が終わるときまでの間をあいまいに表現することができます。

 

一方「当分」には、「長い間」というニュアンスがあり、「当面」よりも期間が長い印象を与えます。ただし、「当面」と同様に、終わりの期間を明確に設定せず、ややあいまいに未来を予測する文脈にもなります。

「当座」は、現時点からしばらくの間という場合だけでなく、「過去のある時点からしばらくの間」という意味で使うことができます。「問題の起きた当座は、解決策が見つからず苦労した」などのような文章の場合、「当面」「当分」で置き換えることができないので注意しましょう。

「当面」の対義語

当面には以下のような対義語があります。

  • 回避:避けて、物事にぶつからないようにすること

「回避」は、問題などにぶつからないよう避けることです。

「当面」の「物事に向き合う」という意味に対して、反対の意味となります。

「当面」の英語訳

当面を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • face
    (直面する)
  • for the present
    (差し当たり)
  • for the time being
    (当面の間)

「物事に向き合う」という意味の「当面」に対応する英単語に、faceがあります。

faceは名詞だと「顔」という意味になるシンプルな単語ですが、動詞として扱うと「直面する」という意味になります。

“for the present” と “for the time being” は「差し当たり」「しばらくの間」という意味の英語表現です。

“for the present” が、現時点その場を指す傾向があるのに対し、 “for the time being” は「ここしばらくの間」というニュアンスがあります。「当面」の指す範囲によって使い分けましょう。

まとめ

以上、この記事では「当面」について解説しました。

読み方当面(とうめん)
意味直接向き合うこと、差し当たり
類義語直面、当分、当座など
対義語回避
英語訳face(直面する)

「当面」は普段何気なく使っている言葉ですが、似た表現とうまく使い分けたい言葉でもあります。細かいニュアンスを含めて覚えましょう。