「頭髪」と「毛髪」の違いとは?役割までわかりやすく解説

違いのギモン

「頭髪」と「毛髪」はどちらも同じ意味だと思われがちな言葉ですが、実はこの2つの言葉には明確な違いがあることを知っていましたか?

この記事では「頭髪」と「毛髪」の違いやその役割について説明していきます。

結論:「頭髪」は頭に生える毛、「毛髪」は体に生える毛の総称

「頭髪」は人の頭に生える毛のことであり、「髪の毛」とも言われます。

「毛髪」は人の体に生える毛の総称であり、「体毛」とも言われます。

「頭髪」をもっと詳しく


「頭髪」は人間の頭に生える毛のことで「髪の毛」の改まった言い方です。

「頭髪」は人間の頭に約10万本生えていると言われていて、個人差はありますが1日に0.3mmから0.4mm伸びるとされています。

頭髪は女性ホルモンの影響を受けやすく、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンによって成長が促されます。

頭髪の毛周期(生え替わる周期)は4~6年です。

頭髪の持つ役割

  • 頭に外から衝撃がかかったときにクッションとなり、頭蓋骨や脳へのダメージを和らげる。
  • 頭皮に直接紫外線が当たるのを防ぐ。
  • 体内にある有害なものを髪の毛を通して体外へと排除する。
  • 髪の毛同士の間に空間を作り温度を調節し、外の気温による脳へのダメージを防ぐ。

「毛髪」をもっと詳しく


「毛髪」は人間の体に生える毛の総称で、「体毛」と同義の言葉です。全身には約500万本の「毛髪」が生えていると言われています。

「毛髪」は生える部位によって分類されており、頭に生える毛髪は「頭髪」、あごや頬に生える毛髪は「鬚髯(しゅぜん)」などそれぞれ名前がつけられています。

また、「毛髪」は『長毛』と『短毛』に分けられており、頭髪など長く伸びる毛髪を『長毛』、眉毛や睫毛など短い状態で伸びが止まる毛髪を『短毛』と言います。

さらに、毛髪の性状や色によっても分類されており、性状や色は人種によって違いが見られます。

 

「頭髪」は女性ホルモンによる影響を受けますが、頭髪以外の「毛髪」は男性ホルモンによる影響を受け、男性ホルモンの分泌が多い人ほど「毛髪」の量が多く濃く生えると言われています。

「毛髪」の毛周期は部位によって大きく違い、睫毛(まつげ)・眉毛は約2ヶ月、手足の毛は約3~5ヶ月です。

「毛髪」のもつ役割

  • 体が他のものと接触した時に衝撃や摩擦によるダメージから皮膚を保護する。
  • 「感覚器官」として体に何かが触れる直前に毛髪に触れることで察知する。
  • 毛髪同士の間に空間を作り、外気に直接皮膚が当たるのを防ぎ体温調節を行う。
  • 睫毛や鼻毛などはフィルターとなり外気のちりや埃から目や鼻を守る。

まとめ

以上、この記事では、「頭髪」と「毛髪」の違いについて解説しました。

  • 頭髪:人間の頭に生える毛、髪の毛。
  • 毛髪:人間の体に生える毛の総称、体毛。

現在は毛髪が髪の毛のみを表すことも増えてきましたが、「頭髪」と「毛髪」の違いやその役割についてきちんと覚えておきましょう。