ことわざ「琴線に触れる」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「琴線に触れる」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「琴線に触れる」の意味をスッキリ理解!

琴線に触れる(きんせんにふれる):良いものや素晴らしいものに触れて感動・共鳴すること

「琴線に触れる」の意味を詳しく

「琴線に触れる」とは、「良いものや素晴らしいものに触れて感動・共鳴すること」という意味のことわざです。

「共鳴」とは、「他の人の考え方や行動に自分も心から同感すること」です。

「人が強く感動すること」「心を揺さぶられること」を表します。

「琴線に触れる」の使い方

  1. 映画のラストシーンが琴線に触れて、泣いてしまった。
  2. 私の演奏が、彼の琴線に触れるなんて思ってもみなかった。
  3. 演者の本気の演技が観客の琴線に触れ、大ヒットにつながったのだろう。

例文のように「琴線に触れる」は、「感動する」「心を大きく動かす」という意味で使われます。

「琴線に触れる」の間違った使い方

「琴線に触れる」は以下のように「怒りに触れる」という意味で使われることがあります。

新入社員の一言が上司の琴線に触れたのか、上司は急に怒りをあらわにした。

しかし、「琴線に触れる」には、「相手の怒りを誘う」という意味はないので、このような使い方は誤用です。

「琴線に触れる」の由来

「琴線」とは、楽器の琴(こと)に張られた糸のことです。また、比喩的に以下のような意味があります。

  • 感動や喜びを感じやすい心情
  • 物事に感動し共鳴する胸奥の心情

つまり、「琴線」は、人間の心の中でも「感動や感情を感じやすい部分」を表すことがあるのです。

「琴線に触れる」の類義語

「琴線に触れる」には以下のような類義語があります。

  • 感銘(かんめい)を受ける:忘れられないほど深く感動すること・心に刻み付けること
  • 心に響く:深く感じて・心を動かされる
  • 胸を打つ: 感動などで心を揺り動かすこと
  • 心を揺さぶられる: 深く感じて心が動かされる状態・動揺すること
  • 感嘆(かんたん)する:感心・感動のあまり声やため息を漏らすさま
  • ときめく:喜び・期待などで胸がわくわくする

「琴線に触れる」の対義語

「琴線に触れる」には以下のような対義語があります。

  • 無感動:心を動かされないこと
  • 無関心:その事に関心・興味が乏しく、気にもかけないこと
  • 飽きる:いやになって、続ける気がなくなる
  • 落胆(らくたん):気力をおとしてがっかりすること

「琴線に触れる」の英語訳

「琴線に触れる」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • touch ones heart
    (感動する)
  • be impressed
    (感動する)
  • be moved
    (感動する)

「琴線に触れる」を、翻訳サイトなどで英語に訳すと “touch the heartstrings” などの英語が出てきます。

“touch” は「触る」 “the heartstrings” は「琴線」「糸」という意味です。たしかに「琴線に触れる」の英語訳ではありますが、これでは直訳になってしまいます。

このままでは「感動する」という本来の意味を表現できていません。そのため、 “touch ones heart” や “be moved” などの表現を使うのです。

まとめ

以上、この記事では「琴線に触れる」について解説しました。

読み方琴線に触れる(きんせんにふれる)
意味良いものや素晴らしいものに触れて感動・共鳴すること
由来「感動や感情を感じやすい部分」という意味の表現から
類義語感銘を受ける、心に響く、胸を打つ、心を揺さぶられる、感嘆する、ときめく
対義語無感動、無関心、飽きる、落胆
英語訳 “touch ones heart” (感動する)
“be impressed” (感動する)
“be moved” (感動する)

「琴線に触れる」は、比喩的な表現なので、直訳しないように気を付けましょう。